午後、店を閉めてから家内と甲山に上がってきた。
ウィークデイで駐車場も空いていた。
納骨堂が新しくなっていた。久しぶりなのだ。境内の展望台からの眺め。まあ、いい眺めだ。しかし、昔の甲山頂上からの眺めを知っている者には物足りない。
さて頂上を目指して歩く。すぐに鬱蒼とした山道だ。昔はこんなではなかった。はげ山だったのでどこからでも下界が見えた。
私たち以外だれも登山者はない。静かなものだ。
傍らの朽木の陰に蟻地獄の穴が。
昔、子どもの頃、捕まえて帰って、蟻をエサに育てたことがある。やがてウスバカゲロウが飛び立った。
中腹の樹間から下界がわずかに顔を出す。今日は天侯があまりよくなく、あいにく視界が悪い。でもいい景色だ。
頂上はまだまだだと思っていたら、空が急に明るくなって頂上だった。以前はもっと距離があったように思ったのだが。
わたし、このブログで最近の甲山の頂上からの眺望は全くダメと書いていた。しかし実は最近登ってなかったのである。何年か前に登ってガッカリして、それが頭に残っていたのである。だから、わたしの言うことに自分で100%の確信はなかったのだ。もしかしたら、その後樹木が整備されていて下界が見えるのではないかと。しかし、今日頂上に登ってきて、ハッキリ言います。眺望、全くダメでした。昔の面影ありません。これでは頂上へ上がった甲斐がありません。登る魅力もありません。孫を連れて上がってやろうとも思いません。せっかくの西宮のシンボル、甲山の値打ちがありません。
こんな風に視界をさえぎっています。残念ですねえ。昔は、西には夙川の松並木が海まで続くのが見え、東は武庫川の流れ、そして大阪(伊丹)空港の飛行機の発着までもが見え、その手前では仁川競馬場も眼下でした。
ただし、頂上の広場は昔バレーボールのパス回しをした時のように広いままだった。しかもきれいに整備されていた。



