大相撲九月場所、どうした、どうしたんだ遠藤 | 社会のマンホール

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コーヒーカラー代表 仲山卯月 兼
恵比寿横丁流し パリなかやま
によるブログ

大相撲力士は本当にたいへんだ。
あのような身体資本の真剣勝負を年間九十日やるわけだから。
その本番九十日の他は稽古、神事や巡業などの行事、
さぞ忙しいだろうと思う。

いちばんキツイのはもちろん横綱だろう。
世間の用事が集中してしまう。さらに負け越したら引退。
崖っぷちで色んなことを勤め上げ、できるだけ長く勝ち続け
力が落ちたら潔く地位から去らねばならない。
まるで人身御供だ。

さて、遠藤の件だ。
みんなの注目を横綱から奪うほど人気の遠藤。
どんどん番付をあがってきた遠藤。
いつまで四股名が遠藤なんだ遠藤。

このところ停滞している。
非常に期待させた遠藤だったが
本当の実力あたりの番付で落ち着いてくる、ということだろう。
だから遠藤は不調でなく、目下努力中、ということだ。

しかし負けが込んで、九月場所すでに負け越してしまった遠藤。
今場所はひたすら前に手をついて落ちる遠藤。
どうしたんだ遠藤。
貴乃花を思わせる柔らかな粘り腰の遠藤
はどこへいってしまった
遠藤。

解説者が口を揃えて言うには
遠藤は立ち合いの当たりがまだ弱いので、
相手とぶち当たった後に押されないよう過剰に前に力をかけている、
そこをいなされ、はたかれて落ちてしまう、
ということだ。

さもありなん。

立ち合いの力、
そう!地力、それがないと力む
意識して力まないと立ち合いから吹っ飛ばされてしまうから!
意識して力むとは身体の調和がないということだ。
だから遠藤本来のバランスの良さを発揮できない。
非力なとき、いつだって人はそうなる!しょうがないです。

幕内上位の当たりがいかに強いか、ということだ。

八角親方の解説にあったが、
会得にとにかく時間がかかるのが
立ち合いの強い当たり、だそうだ。
押し相撲で横綱になった親方ならではの言葉だ。
イケメンに終わらず漢をあげてほしい遠藤!

いやしかし、こうなると
立ち合いでほとんどの力士を料理してしまう
白鵬関がいかに強いか逆にわかってくる。

次回は逸ノ城についてかく。