ウーケンこと
宇山けん氏とオペレッタ公演の企画をはじめて、もう一年がたった。
なんにも発表していないのだが、
じつは、去年、すでに長編をつくり、まるまる録音までした。
しかし結果、これは、止そう、となった。
一から、考え直そうと。
オペレッタの発案は私がした。
数年前に「浅草オペラのSP盤を聴く会」に参加したときの
なんともいえないジワジワくる感じが頭に残っていて、
やるならコレだ、と思った。
そう!
だから、芝居やミュージカル、オペラ、のどれかでちゃんとやったほうがいいのでないか、
と思ってしまうような仕上がりでは、魅力半減なのだ。
ちゃんとジワジワくる感じがないと。
いきなり長編はハードルが高かったのかもしれない。
なので
まずは、その「浅草オペラを聴く会」で聴いた、
「猿蟹合戦」やろう、と決まった。
もう、その時に聴いたレコードの記憶はない。
ジワジワきた感じだけを頼りに作った。
ウーケンと二人で稽古をしてみたら、軽くジワジワ感の片りんが出たので
この猿蟹合戦が我々のプロトタイプとして、
九月の公演を決めてしまったのだ。
不安は
ある。