ディ・ステファノの歌うのを観ていたら涙がとまらなくなった。
イタリア語で歌の中身は分からない。
1973年マリア・カラスとのコンサートのときの映像だ。
ふと思った。ああDi Stefanoの霊を召還したのだと。
世界的にも神レベルの歌手だが、
歌だけうたって生きている私のような人間に降りてこないで、
どこに降りるというのか。
教えてくれる人はたくさんいて、情報はいつも溢れている。
しかし、感動したものしか身につかない。
まず飛び込んでくるのが、怖いもの、欲しいもの。
そこに用事があるから情報が入ってくる。
多くの人の実生活には用事の無い
「花鳥風月、喜怒哀楽」を歌い、
生きてゆくとはどういうことか。
芸術家のなすべき事はただ1つで
それは歴史に名を残すこと、と
書いていた。
あとは、どうでもいいのだそうだ。