お盆に、娘たちが、小さな孫娘を連れて、入れ代わり我が家に遊びにやって来た。
最初にやって来たのは下の娘と3歳のあいちゃん。
「くんちゃん(私の呼び名)、あいちゃんねぇ、きょうねぇ、はなびもってきたの。」
「え~、花火?」
「うん。ほら。」
・・・・・・
差し出されたあいちゃんの両手には、袋詰めの『花火セット』が抱えられている。
下の娘によると、あいちゃんがこちらで花火をするのを楽しみにセットを持ってきた、とのこと。
「わぁ、沢山あるねぇ。じゃぁ、お外が暗くなったら花火しようか。」と私。
「うん!!」
「楽しみね~。」
「わ~い。はなび、しよね。」
・・・・・・
こうして、夜になって、来ていた息子と娘とあいちゃんと私の4人で、庭で花火をすることになった
のだった。
やぶ蚊用のスプレーで防虫し、バケツに水を用意して準備完了。
子ども用にセットされた花火は、しっかりした棒のついた手持ちで楽しめるものばかりだ。
庭先にしゃがんだ息子が、花火を持って火をつけるのを待っている。
私は、カメラマンだ。
横に立った娘が、チャッカマンに火をつけながら、あいちゃんに声をかけた。
「あいちゃん、ほら、花火するよ~。」
「いやぁ。こわいよ~。さとくん(息子の呼び名)、こわくないのぉ?」
「怖くないよ~。」と息子。
・・・・・・
怖いと言いながら、あいちゃんの目は、娘をはさんで反対側にいる息子の手元にくぎ付けだ。
手は、ママ(娘)のスカートの端をしっかり掴んだままである。
カチカチカチカチ・・・
炎が花火の先の部分に当たり、しばらくするとシューっと音がして、花火が火を噴き始めた。
スパークする花火は、時間とともに色が変わっていく。
「すごいね~、あいちゃん。花火、色が変わってるよ~。」と娘。
「こわいよ~。あ、しろだ。」
「ホント、白だねぇ。」
「こんどは、あか~。」
「・・・今度は緑だよ~。」
・・・・・・
遠くから恐る恐る眺めていたあいちゃんだが、いつの間にかすっかり花火に見入っている。
「あいちゃんも、持ってみたら?」
「・・・うん。」
あの怖がりだったあいちゃんが、少しずつ歩を進め、ママの横から後ろに回り、そして、花火を持った
息子のところにやって来ていた。
小さな手は息子の持つ花火の棒に添えられ、そして、ついには、一人で花火を持つことができたのだった。
「すごいね~、あいちゃん。持てたねぇ。」
「うん。あいちゃん、はなび、もてた。」
・・・・・・
得意気なあいちゃんは、へっぴり腰だったが、手をうんとまっすぐに伸ばして、花火を最後までやり終えた。
バケツの水に投げ入れた花火がジュッと音を立てるのを聞いて、あいちゃんは、安心したように満面の笑みを
浮かべた。
翌々日やって来たのは、上の娘夫婦と6歳・3歳の孫娘のななちゃんとももちゃん。
夜は娘たち夫婦が出かけるというので、孫娘たちと過ごすことになった。
あいちゃんも花火を楽しめたようだったので、今度は、こちらで用意して二人に提案してみる。
「ななちゃん、ももちゃん、花火してみる?」
「え~、はなび?する~。」とななちゃん。
「しゅる~。」と、ももちゃんも即答。
・・・・・・
こうして、また、孫娘たちとの花火遊びが始まったのだった。
違うのは、小学1年生のお姉ちゃんがいて、大人が主人と私ということか・・・。
前々日と同じような準備をして、暗くなった庭で花火を始める。
「わたし、もてるよ~。」と自分で花火を選んだななちゃんが言う。
「そうなの?お姉ちゃんになったね~。・・・じゃ、しっかり持っててね。点けるよ~。」
「うん。」
・・・・・・
カチカチカチカチ・・・
シューッと噴き出す光。
「すっご~い。色、替わってるよぉ。」
「いろ、かわってるね~。」横で見ていたももちゃんが言う。
「すごいね~。」
「しゅごいね~。」
「おもしろいね~。」
「おもちろいね~。」
・・・・・・
二人は、同じようにはしゃぎながら、花火に興じている。
初めは怖がっていたももちゃんも、お姉ちゃんがやるのを見て真似をして花火を持った。
へっぴり腰で、手をうんと伸ばすしぐさは、あいちゃんと、同じである。
そして、ななちゃんもももちゃんも、バケツに入った花火のジュッという消火の音を聞いて喜んだ。
花火が終わっても、余韻は収まらない。
「たのしかったね~。」とななちゃん。
「たのちかったね~。」とももちゃん。
「また、した~い。」
「また、ちた~い。」
「今度、また来たら、やろうね~。」と私。
「うん。」
「うん。」
・・・・・・
孫たちとの今年のお盆の夜は、こうして花火遊びで終わったのである。
久しぶりに、我が子たちが小さかった頃、花火遊びをしたことを思い出した。
考えてみると、もう20年以上も前の事ではないか・・・。
同じように、子どもたちも、色が変わる花火に歓声を上げ、花火の燃えカスがバケツの水でたてる音を
喜んでいたっけ。
そして、もっとずっと昔・・・。
私自身が小さかった頃も、父母がお盆の夜に花火遊びをさせてくれたことを思い出したのだった。
よく見かけるマインドコントロールのテストから、ひとつ。
次の中から好きな言葉を一つ選ぶ。
ビーチ ジャム サイレン 放水 レトルト インド 塩 ジュース
今選んだ言葉に関連するものを一つ選ぶ。
海水 コンセント リモコン 消防車 消しゴム ボールペン カレー りんご
今選んだ言葉に関連するものを一つ選ぶ。
インク 赤い 長い 書く 白い 辛い 電池 コンポ
今選んだ言葉に関連するものを一つ選ぶ。
パセリ とうがらし ウナギ パソコン 白米 ヘビ 星 グリーンピース
問いに逆らわず選んでいれば、
あなたが選んだキーワードは、
とうがらし !!
というもの。
マインドコントロールとは、既に答えが決まっているものを、あたかもその人が意思を決定したか
のように「選ばせる」技術である。
他人の思想や情報をコントロールすることだが、今では技術も進歩し、知らないうちにこの洗脳に
はまってしまっていることも多いのだという。
アメリカのエドワード・L・バーネイズは、「広報・宣伝の父」と呼ばれる人である。
1891年生まれの彼は、1995年に103歳で亡くなったが、群衆心理学からプロパガンダを紐解く専門家
として活躍した。
大衆の心理の仕組みや、人を動かす動機づけを解明することによって、人々を思い通りに操ることを
考えたのである。
このコントロールがうまくいけば、大衆は全く気が付かないうちに、思い通りに影響を受けていく。
施政者が、この発想をほっておくはずがない。
考えてみれば、私たちは知らず知らずのうちに、誰かに「動かされている」のではないか。
彼は、著作の中で次のようなことを述べている。
「私たちは多くの場合、その名前すら聞いたこともない人々によって統治され考えを一定の型に
はめ込まれ、好みを決められ、正しい考えを規定されている。
民主主義という体制はこのようにして成り立っているのだ。」
いろいろ繰り広げられている「政策」や「イベント」や「事件」も、実は「誰か」の意図によって
コントロールされていたりして・・・ね。
加えて、彼は、自身の著作『世論を結晶化すること』の中で、次のような事例を紹介している。
*あるホテルが名声と実績を上げようと画策した。ただ、このホテルは、普通だったら当然考える
『サービスの向上』だったり、『料理の名人の雇い入れ』だったり、『部屋の改装』だったり、
は、行わなかった。
ホテルでやったことは、記念祝典と称し各界の著名人を招待して会を催し、それを写真入りで、
新聞で報道してもらう、ということだけだったのである。
その後、このホテルは「高級ホテル」という大衆の評判を得ることとなった。
あんなに有名な人たちが集まるから「高級ホテルに違いない」ということになったからだ。
お客は数を増し、さらに上質のお客が集まることによって、ますます評判は上がった。
誤った「高級ホテル」という情報は、当たり前のように定着し、そのイメージに沿ったホテルが作られて
いったという話だ。
これを応用すれば、間違った情報であっても「そうだ、そうだ」と言っているうちに、いつの間にか、
「そう」なってしまう、ということになるではないか。
人は、いとも簡単に情報によって操作されてしまうものなのかもしれない。
テレビもない時代に、先駆的にこのような理論を展開していったバーネイズの発想には驚きしかない。
ジークムント・フロイトの甥であった彼は、フロイトは心理学の理論を用い、世の中に普及させ、
戦後の精神分析のブームの火付け役になった。
ただ、彼が、この「操作」のあり様を「肯定」し、大衆を動かす方法として活用していたことを考えると、
じわりと怖さを覚えるのは私だけだろうか・・・。
テロとの戦い、ISの台頭、イギリスのEU離脱、中国の強硬姿勢、アメリカの大統領選、北朝鮮の不穏な動き
・・・次から次へと展開していく世界情勢。
日本の国内情勢も、また、しかり。
情報が流れてくるたび、私たちは「冷静に」「客観的に」対応しようと動いているように見える。
また、そうしたい、と考える。
だが、もしかして、バーネイズのような理論家が裏にいて、施政者が大衆である私たちを、思い通りに
「操作」している、ということはないのだろうか。
その危うさを、私たちはいつも心に留めておく必要がある。
「この判断や行動は、本当に正しいのか???」という問いを持ち続けたいものだ。
どうか、改めて振り返ったとき、「あれは間違いだった」と思わないでいられますよう。
(追記)
オリンピックの柔道の実況を眺めながら、この文章を書いています。
競技を見れば見るほど、文章が難しくなってしまうのは、何故でしょう???
次の中から好きな言葉を一つ選ぶ。
ビーチ ジャム サイレン 放水 レトルト インド 塩 ジュース
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海水 コンセント リモコン 消防車 消しゴム ボールペン カレー りんご
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パセリ とうがらし ウナギ パソコン 白米 ヘビ 星 グリーンピース
問いに逆らわず選んでいれば、
あなたが選んだキーワードは、
とうがらし !!
というもの。
マインドコントロールとは、既に答えが決まっているものを、あたかもその人が意思を決定したか
のように「選ばせる」技術である。
他人の思想や情報をコントロールすることだが、今では技術も進歩し、知らないうちにこの洗脳に
はまってしまっていることも多いのだという。
アメリカのエドワード・L・バーネイズは、「広報・宣伝の父」と呼ばれる人である。
1891年生まれの彼は、1995年に103歳で亡くなったが、群衆心理学からプロパガンダを紐解く専門家
として活躍した。
大衆の心理の仕組みや、人を動かす動機づけを解明することによって、人々を思い通りに操ることを
考えたのである。
このコントロールがうまくいけば、大衆は全く気が付かないうちに、思い通りに影響を受けていく。
施政者が、この発想をほっておくはずがない。
考えてみれば、私たちは知らず知らずのうちに、誰かに「動かされている」のではないか。
彼は、著作の中で次のようなことを述べている。
「私たちは多くの場合、その名前すら聞いたこともない人々によって統治され考えを一定の型に
はめ込まれ、好みを決められ、正しい考えを規定されている。
民主主義という体制はこのようにして成り立っているのだ。」
いろいろ繰り広げられている「政策」や「イベント」や「事件」も、実は「誰か」の意図によって
コントロールされていたりして・・・ね。
加えて、彼は、自身の著作『世論を結晶化すること』の中で、次のような事例を紹介している。
*あるホテルが名声と実績を上げようと画策した。ただ、このホテルは、普通だったら当然考える
『サービスの向上』だったり、『料理の名人の雇い入れ』だったり、『部屋の改装』だったり、
は、行わなかった。
ホテルでやったことは、記念祝典と称し各界の著名人を招待して会を催し、それを写真入りで、
新聞で報道してもらう、ということだけだったのである。
その後、このホテルは「高級ホテル」という大衆の評判を得ることとなった。
あんなに有名な人たちが集まるから「高級ホテルに違いない」ということになったからだ。
お客は数を増し、さらに上質のお客が集まることによって、ますます評判は上がった。
誤った「高級ホテル」という情報は、当たり前のように定着し、そのイメージに沿ったホテルが作られて
いったという話だ。
これを応用すれば、間違った情報であっても「そうだ、そうだ」と言っているうちに、いつの間にか、
「そう」なってしまう、ということになるではないか。
人は、いとも簡単に情報によって操作されてしまうものなのかもしれない。
テレビもない時代に、先駆的にこのような理論を展開していったバーネイズの発想には驚きしかない。
ジークムント・フロイトの甥であった彼は、フロイトは心理学の理論を用い、世の中に普及させ、
戦後の精神分析のブームの火付け役になった。
ただ、彼が、この「操作」のあり様を「肯定」し、大衆を動かす方法として活用していたことを考えると、
じわりと怖さを覚えるのは私だけだろうか・・・。
テロとの戦い、ISの台頭、イギリスのEU離脱、中国の強硬姿勢、アメリカの大統領選、北朝鮮の不穏な動き
・・・次から次へと展開していく世界情勢。
日本の国内情勢も、また、しかり。
情報が流れてくるたび、私たちは「冷静に」「客観的に」対応しようと動いているように見える。
また、そうしたい、と考える。
だが、もしかして、バーネイズのような理論家が裏にいて、施政者が大衆である私たちを、思い通りに
「操作」している、ということはないのだろうか。
その危うさを、私たちはいつも心に留めておく必要がある。
「この判断や行動は、本当に正しいのか???」という問いを持ち続けたいものだ。
どうか、改めて振り返ったとき、「あれは間違いだった」と思わないでいられますよう。
(追記)
オリンピックの柔道の実況を眺めながら、この文章を書いています。
競技を見れば見るほど、文章が難しくなってしまうのは、何故でしょう???
何故か、主人との旅行帰りだ。
我が家に戻る前に、私たちはお土産を渡しに、隣にある私の実家、一人暮らしをしている母のところを
訪れた。
「ただいま~。」
「あら、お帰り。早かったね~。」と元気そうな母。
「直接来たんよ。」
「まぁ、そうね。楽しかった?」
「うん。お土産持ってきた。」
「そんなん、よかったのに。ありがとねぇ。」
・・・・・・・
「お夕飯は、もう食べたの?」と私。
「いやぁ、まだよ。」
「じゃ、作ってあげよっか。」
「疲れてるのに、いいよ。」
「いや、どうせ、帰ったら作らんといかんから・・・ここで作るよ。」
・・・・・・・
台所に立った私は、くつろいでいる主人と母の会話を聞きながら、食材を探した。
冷蔵庫には、卵が何パックも、山のように入っている。
「お母さん、卵、ありすぎ。」
「だって、一人だから残るんよ。生協からは毎週送って来るし。卵は、食べないし。」
「食べないって。・・・じゃ、卵でなんか作るわ。」
・・・・・・
ところが、一体いつの卵なのか、どれも古くて使えそうもない。
「こりゃだめだ。おかあさん、(私の)家から、何か持ってくるね。」
「何かって?」
「お魚、冷凍してあるから。」
・・・・・・
私は、鍵をもって我が家に向かう。
たった1週間ほどの留守だったのに、ずい分と久しぶりな感じがする。
鍵を差し込むと、中から物音がする。
「え。」
背中がぞくっとするような恐怖心。
そっとドアを開けると、目の前に、中に向かう足のかかとが見えた。
「だれ?」声にならない声。
中に誰かいる。
どろぼう?強盗?・・・
「あ。」
そう言ってこちらを振り返ったのは、年の頃30くらいの見知らぬ男性だ。
「誰ですか?」
・・・・・・
彼は、無言で、不敵な笑いを浮かべている。
そして、何もしゃべらない。
動かない。
廊下の奥のリビングを覗くと、ドアが開いていて、何人もの人が動いているのが見える。
何だかおじいさんやおばあさんたちのようだ。
何をしゃべっているのか分からないが、結構な人数のように思える。
「・・・何なさってるんですか?」
「・・・(無言)。」
「警察呼びますよ。」
「・・・。」つっ立って笑みを浮かべて動かない男性。
・・・・・・
私は、手を震わせながら携帯を取り出し、110番に電話を入れた。
「はい、警察です。事件ですか、事故ですか?」
「・・・う。う。」言葉が出てこない私。
「どうされましたか?・・・あなたがしゃべらないとわからないんですよ!!
しっかりしてください!!」
めちゃくちゃ大きなゲキが飛ぶ。声だけで心臓が飛び出しそうだ。
「・・・留守だった家に、人がいるんですぅ。」
「わかりましたぁ!!」
警察の人は、ものすごい大声叫んだあと、いきなり電話を切った。
大丈夫か?住所も聞かれなかったけれど、逆探知で住所もわかるのかな?警察って、あんな対応するの?
来てくれる人は、派出所から来るのかな?自転車で?・・・
様々なことが『瞬時』に頭に浮かぶ。
向こうの部屋では、どうもお年寄りの談笑が続いているようだ。
ん?・・・中年女性の大きな声が聞こえてくる。
「私が立候補いたしましたのは・・・。」
え、え、え?
選挙運動してるの?家の中で?
混乱している私は、何が何だかわからない。
外を見ると、先ほどまで明るかった空が真っ暗になっている。
慣れた手つきで廊下の灯りを付けたかの男性は、同じ姿勢で同じ笑顔で、また何もしゃべらず不動の姿勢で
立っている。
人形か?
こわすぎる。
「東京都知事選では、小池百合子氏が当選したわけですが・・・。」
奥から聞こえる声。・・・。
「お~い。起きんか~い。」
いきなり聞こえる主人の声。
「は。・・・???」
・・・・・・
私は、リビングのソファで目を覚まし、飛び起きた。
頭が、ぼうとしている。
どうも、いつのまにかうたたねをしていたらしい。
肩が重く、冷たい。
冷房が効いていたせいなのか、それとも怖さで寒いのか・・・。
「なんちゅう顔してんの。」と主人。
「・・・めちゃくちゃ怖い夢見てた。」
「なんじゃい、そりゃ。」
・・・・・・
目の前のテレビでは、夕方のニュースが流れていた。
東京都知事選の解説があっている。
画面の中で、小池さんが集まった聴衆に笑顔で手を振っているのが見えた。
「こわかったぁ。」
・・・・・・
あきれ顔の主人を前に、今見た夢の話をする私。
「きみ、夢なんて、よう覚えとるね。」
「だって、超リアルだったんだもん。それに、すごいわぁ。ニュースの音が、夢で合成されてちゃんと
話に組み込まれてるんだよ~。」
「そういえば、耳が一番最後まで残るらしいよ。感覚器官の中で・・・。死ぬ時もね、他の感覚が
なくなっても、みんなが周りで泣いてるのが聞こえるんだって。」
「へぇ。それはそれで、こわいね。・・・いや、いいか・・・。いや、こわいわ。」
・・・・・・
真夏の夜の怖い夢の話、でした。
(追記)
夏に、新婚旅行以来の夫婦二人の旅行を予定しているところです。
冷蔵庫の残り少なくなった卵の在庫、母に勧めているデイサービス、先日の障がい者施設の大事件、
そして、東京都知事選・・・。
思い出してみると、様々な最近の出来事が組み合わされた夢でした。
人間の頭って、結構すごい。
我が家に戻る前に、私たちはお土産を渡しに、隣にある私の実家、一人暮らしをしている母のところを
訪れた。
「ただいま~。」
「あら、お帰り。早かったね~。」と元気そうな母。
「直接来たんよ。」
「まぁ、そうね。楽しかった?」
「うん。お土産持ってきた。」
「そんなん、よかったのに。ありがとねぇ。」
・・・・・・・
「お夕飯は、もう食べたの?」と私。
「いやぁ、まだよ。」
「じゃ、作ってあげよっか。」
「疲れてるのに、いいよ。」
「いや、どうせ、帰ったら作らんといかんから・・・ここで作るよ。」
・・・・・・・
台所に立った私は、くつろいでいる主人と母の会話を聞きながら、食材を探した。
冷蔵庫には、卵が何パックも、山のように入っている。
「お母さん、卵、ありすぎ。」
「だって、一人だから残るんよ。生協からは毎週送って来るし。卵は、食べないし。」
「食べないって。・・・じゃ、卵でなんか作るわ。」
・・・・・・
ところが、一体いつの卵なのか、どれも古くて使えそうもない。
「こりゃだめだ。おかあさん、(私の)家から、何か持ってくるね。」
「何かって?」
「お魚、冷凍してあるから。」
・・・・・・
私は、鍵をもって我が家に向かう。
たった1週間ほどの留守だったのに、ずい分と久しぶりな感じがする。
鍵を差し込むと、中から物音がする。
「え。」
背中がぞくっとするような恐怖心。
そっとドアを開けると、目の前に、中に向かう足のかかとが見えた。
「だれ?」声にならない声。
中に誰かいる。
どろぼう?強盗?・・・
「あ。」
そう言ってこちらを振り返ったのは、年の頃30くらいの見知らぬ男性だ。
「誰ですか?」
・・・・・・
彼は、無言で、不敵な笑いを浮かべている。
そして、何もしゃべらない。
動かない。
廊下の奥のリビングを覗くと、ドアが開いていて、何人もの人が動いているのが見える。
何だかおじいさんやおばあさんたちのようだ。
何をしゃべっているのか分からないが、結構な人数のように思える。
「・・・何なさってるんですか?」
「・・・(無言)。」
「警察呼びますよ。」
「・・・。」つっ立って笑みを浮かべて動かない男性。
・・・・・・
私は、手を震わせながら携帯を取り出し、110番に電話を入れた。
「はい、警察です。事件ですか、事故ですか?」
「・・・う。う。」言葉が出てこない私。
「どうされましたか?・・・あなたがしゃべらないとわからないんですよ!!
しっかりしてください!!」
めちゃくちゃ大きなゲキが飛ぶ。声だけで心臓が飛び出しそうだ。
「・・・留守だった家に、人がいるんですぅ。」
「わかりましたぁ!!」
警察の人は、ものすごい大声叫んだあと、いきなり電話を切った。
大丈夫か?住所も聞かれなかったけれど、逆探知で住所もわかるのかな?警察って、あんな対応するの?
来てくれる人は、派出所から来るのかな?自転車で?・・・
様々なことが『瞬時』に頭に浮かぶ。
向こうの部屋では、どうもお年寄りの談笑が続いているようだ。
ん?・・・中年女性の大きな声が聞こえてくる。
「私が立候補いたしましたのは・・・。」
え、え、え?
選挙運動してるの?家の中で?
混乱している私は、何が何だかわからない。
外を見ると、先ほどまで明るかった空が真っ暗になっている。
慣れた手つきで廊下の灯りを付けたかの男性は、同じ姿勢で同じ笑顔で、また何もしゃべらず不動の姿勢で
立っている。
人形か?
こわすぎる。
「東京都知事選では、小池百合子氏が当選したわけですが・・・。」
奥から聞こえる声。・・・。
「お~い。起きんか~い。」
いきなり聞こえる主人の声。
「は。・・・???」
・・・・・・
私は、リビングのソファで目を覚まし、飛び起きた。
頭が、ぼうとしている。
どうも、いつのまにかうたたねをしていたらしい。
肩が重く、冷たい。
冷房が効いていたせいなのか、それとも怖さで寒いのか・・・。
「なんちゅう顔してんの。」と主人。
「・・・めちゃくちゃ怖い夢見てた。」
「なんじゃい、そりゃ。」
・・・・・・
目の前のテレビでは、夕方のニュースが流れていた。
東京都知事選の解説があっている。
画面の中で、小池さんが集まった聴衆に笑顔で手を振っているのが見えた。
「こわかったぁ。」
・・・・・・
あきれ顔の主人を前に、今見た夢の話をする私。
「きみ、夢なんて、よう覚えとるね。」
「だって、超リアルだったんだもん。それに、すごいわぁ。ニュースの音が、夢で合成されてちゃんと
話に組み込まれてるんだよ~。」
「そういえば、耳が一番最後まで残るらしいよ。感覚器官の中で・・・。死ぬ時もね、他の感覚が
なくなっても、みんなが周りで泣いてるのが聞こえるんだって。」
「へぇ。それはそれで、こわいね。・・・いや、いいか・・・。いや、こわいわ。」
・・・・・・
真夏の夜の怖い夢の話、でした。
(追記)
夏に、新婚旅行以来の夫婦二人の旅行を予定しているところです。
冷蔵庫の残り少なくなった卵の在庫、母に勧めているデイサービス、先日の障がい者施設の大事件、
そして、東京都知事選・・・。
思い出してみると、様々な最近の出来事が組み合わされた夢でした。
人間の頭って、結構すごい。