「黒牢城」米澤穂信著 | Coffee Break

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つれづれなるままに、日々の出来事、感じたことを思うままにつづろうと思います。

「黒牢城(こくろうじょう)」

米澤穂信(よねざわほのぶ)著

2021年6月発行

角川書店 出版

 

 

第166回直木賞受賞大2回山田風太郎賞W受賞

と、本の帯にありました。

 

荒木村重と黒田官兵衛・・・ともに戦国の武将

 

しかもミステリーとなっている????

 

 

私の読書欲を大いに駆り立てられたのでした。

 

当初は、織田信長に謀反を起こし

有岡城に立てこもった荒木村重が中心の展開となておりましたので、

彼が主人公かなと思いながら読み進めました。

 

ところが「終章 果」のところにきて、

そうではなかったような???・・・・

 

(これは、あくまで私の捉え方ですので、

違うお考えの方もおられるかと思いますがお許しをくださいね。)

 

でもね、タイトルの意味がそれでわかったように思うのです。

 

「序章 因」

で、荒木村重が、

「土牢の入れよ。誰にも会わせず、

決して殺さず、俺がよいと言うまで生かし続けよ」

 

という命で、

有岡城に一人で踏み込み捉えられた黒田官兵衛

 

(黒田官兵衛といいますと、今だに岡田准一さんのお姿を

重ねている私です(^_^))

 

官兵衛と村重は、その村重の有岡城の土牢のなかで、

有岡城内で起こった不思議の出来事の

謎解きをする・・・・

 

そして、やがて・・・・

 

黒田官兵衛は、土牢に居ながらにして、荒木村重に対し

心理作戦?いや、心理合戦を展開した・・・

 

読み応えがありました。