ボーダーライン的日常 -11ページ目

嫌な女③

高級車で待機所に送られた。
パソコンで仕事をしている人に改めて仕事内容を聞かされた。
そして出来るプレイと出来ないプレイを答える。そして、いよいよ源氏名を与えらる時が来た。
何がいいか聞かれたのでアスカ
レイ
ミサト
ユイ
…とエヴァ系の名前を挙げてみる。
が、しかしそれらは全て使用中、もしくは直前まで使用されていたもので使えなかった。


緊張してるし、もうなんでもいいです…て気分になってきたその時、たまたまいたカメラマンに
「か行の名前は金運が上がるらしいよ」と言われ一緒に考えてくれた。


そこで、付けられた名が【くれは】だ。


違う自分、誕生の瞬間。

期待、不安、それに若干の興奮。


それからあたしは【くれは】として、色々な事を学んで行く事になる。


今でもこの名前が好き。

続く。

嫌な女②

でも、やるしかない。
とりあえずの数千円が欲しい。
「行け!!」
決意が鈍らないうちに、携帯サイトの一番上に出てたお店に電話した。
…だって、条件や店の良し悪しなんてわからなかったんだもの。


次の日に面接に行く事になった。
指定された駅で待っていたら、高級車に乗った若いイケメンが来て、あたしをあたしだと確認してから、後部座席のドアを開けてくれた。
すごく大切にされているみたい。
こんな事された事が無い…嬉しい。
これから、面接だと言うのに夢見心地な気分になったのを覚えている。


そして10分程して着いた先は店ではなくビルだった。
エスカレーターのドアを押さえ、入口でスリッパを揃えてくれるイケメン君。
完璧なエスコートだ。


これから、あたしは風俗嬢なんて汚い仕事(その時はそう思っていた)の面接なのに、どうして優しくしてくれるのだろう?


そして、迎えてくれた面接担当の人はヨン様に似た眼鏡の人だった。
物腰が柔らかい。
恐怖は全然感じなかった。
だけど、当然ながら質問の内容はエグい。
「身体にタトゥーはありますか?」
「妊娠線はありますか?」
「帝王切開ですか?」
「手術跡はありますか?」
「胸は何カップですか?」
「アナルセッ〇〇は出来ますか?」


あたしは正直に答え、
「じゃ、今日からお仕事してみますか?(ニッコリ)」に
「yes」と答え、またイケメン君の完璧なエスコートで店まで送られた。


続く。

嫌な女①

風俗、クラブと勤務してきて、あたしは嫌な女になったと思う。


引きこもりで精神をやられ、モバゲばかりしていたあの頃。
病院に行くお金も無い。タバコ代も無い。
携帯代は絶対払いたい。何度携帯止まっただろう?


親に
「病院代欲しい」
「300円ちょうだい」親は憔悴してるあたしを見て、お金をくれた。
でも、毎日そんな事の繰り返しではお互いストレスが溜まる。
タバコ代をねだる自分ももう嫌だ。


仕事しなくちゃ。
でも、履歴書買うお金も無い。
即金で給料が欲しい。
最初はホステスを考えた。
だけど、ホステスはまず身なりを整える事から始まる。
プリン頭の今では駄目だろうな。
それは馬鹿なあたしにでもわかった。


じゃあ…風俗?


風俗って知らない人のアソコを舐めたりするのでしょう?
嫌だな…
でも、仕方ないか。


葛藤しながら、携帯で各店の募集要項を眺めていた。


続く。