食事も終わり、話もあの話には触れないようにしてきた。 「じゃ、もうそろそろ帰ろうか」 「え、もう帰るのですか?」 「うん、それとももう少しお酒でも飲む?」 言った後でまずったと思った。 「はい、もう少しだけ付き合って下さい」 「じゃ、お店を変えよう」 「はい、どこでもいいです」 会計も終わり近くのショットバーへ向かった。
歩いている時、彼女からローズの事について聞いてきた 「部長は外国人の人とどの位お付き合いしているのですか?」 「そんなに長くないよ、まだ3~4ヶ月ってとこかな」 「そうなんですか、奥さんは当然知りませんよね」
「あたりまえだよ、ばれたら離婚だろうね」 「いやそんな事無いと思いますよ」 「そんなこと、あるよ。 うちのカミさん怖いから」 「そうなんですか、どんな人なんだろう?タイプ的には誰に似てますか?」 「普通のタイプだよ特に誰に似ているって感じでもないし」 「でも、あの外国人の人はきれいな方でしたよね」 「お店ではニコール・キッドマンに似ているって言われているらしい、本人は似てないって言ってるけどね」 「そういえば、どことなく似ていたような」 「そんなにハッキリ見たの?」 「部長は気づいていなかったかもしれませんが、私の真横を通り過ぎたんですよ」 「え~、そうなんだ全然気がつかなかった」 「だって部長あの外国人の人ばかり見ていましたから」
言われた瞬間にはずかしくなった。 「名前って何て言うのですか?」 「ローズっていうんだ」 「ローズさんか・・・」 「ん、どうしたの」 「ライバルだから負けないようにと思って」 「彼女は彼女、君は君でいいんじゃない」
「でも、負けません」 うわ~かなりの負づ嫌いかも・・・ 「なみさんって見た目とは違う人なんだね」 「え、どういう意味ですか?」 「いや、自分なりに思っていただけなんだけど」 「どういう風に思ってました?」 「見た目がおとなしそうだしやさしい感じかなって」 「よく言われますけど、本当は負づ嫌いで活発なんです」 やっぱりそうか。
「ここだよ」 「なんとなくいい雰囲気なお店ですね」 「そうなんだよ、わりと静かで中はきれいでお気に入りなんだ」 「よく、来るのですか?」 「ん、いや あまりこないね」 「うそでしょ、奥さんか彼女と来ている所なんじゃないですか」 図星だった・・・ 「まあまあ、早く入ろう」 「うふふ」 やばい、見透かされている・・・ 早いとこ切り上げて帰ろう そう思った。
