昔学童保育にいた自閉症の女の子とそのお世話係の子のお話。 | 猫好きの女性専門ほっこり心理カウンセラーが贈る日刊ブログ「杏だより・人それぞれ」。

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女性専門心理カウンセラー 杏 です。
あなたが毎日笑顔で過ごせるようになるために、生まれつき性格を知るための「キャラ診断」や自己開示ゲーム「アンゲーム」をしています。あなたが幸せになるために 出来ることをしていきます。

こんにちは。

 

女性専門カウンセリングルーム杏の

はやみふみこです。

 

昔学童保育でバイトをしていた時、

自閉症の女の子がいました。

私が学童保育にかかわったのは足掛け4年ほど。

1年生だった子が4年生になるまでです。

その3年ほどの間自閉症の女の子には

同い年のしっかり者のお世話係の女の子が付いていました。

当時まだまだ私も無知でその女の子がお世話するのは、

あまりに当たり前に思っていました。

でも、同い年だから小学1年生・・・・・

その自閉症の女の子はお世話係の子が大好きで、

離れていると不安だから、いつもくっついていたのも覚えてます。

何かでグループを作るときはもちろん同じグループ。

学童で宿題するときもおやつを食べるときも隣の席。

 

4年生になった時、授業時間が4年生と支援クラスと

違ってきて一緒に帰れなくなったんだったと思います。

もう、連れて帰ってこなくていいよ、と終わりになりました。

その時学童の先生が「三年は長かったね」と言って

それを聞いていたお世話係の子の、なんとも言えない表情を

覚えています。

きっと誇らしいし、嫌ではないけれど、

遊びたかったし他の子の隣に座りたかったとか、

複雑な思いがあったんだろうなと思います。

 

今なら、本来もっと大人が入って、

その子だけに任せないようにしなければ

ならなかったということは分るんだけど、

当時の私は何の疑問も持たなかったんです。

情けないけれど。

 

同じクラスの別の子と放課後一緒に遊ぶ時間や

寄り道して花を摘む時間を

そのお世話係の子は経験することが出来なかったけれど

代わりに「しっかり者だね」「やさしいね」「ありがとう」

「まかせたよ」などの言葉をたくさんたくさん

受け取ってきたと思います。

同時に自閉症児のお母さんは一人で

体と心を休める時間を持ち、

学童の先生は他の仕事が出来ました。

 

私はその子だけに任せてしまった部分を除けば、

障害児、障害者と一緒に生きるということは

こういうことなのかと思います。

一人の自閉症児を隔離せず、

お母さんだけに任せず、

学校にいる間は学校の先生、

家にいる間はお父さんとお母さん、

(でも学童にいる間たくさん行事はあったけれど、

一度もお父さんは見ていないような気が・・・・・)

学童に行くまではお友達、

学童に行ったら学童の先生とそのお友達、

そうやってみんなで見ていく。

 

今から20年も前の話になるからその子達ももう、

30歳くらい。結婚して子供もいるかもしれません。

自閉症の女の子は施設に入っているか、

今もご両親と暮らしているかは

わからないけれど、みんな毎日頑張って

暮らしてるんだろうなって勝手に思ってます。