最近はβ3受容体に興味をもっている。
β3受容体の刺激薬は抗肥満、抗糖尿病作用を有するとされている。
一方で、『過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁』を効能・効果にもつベタニス錠 25 mg、50 mgという薬剤がある。
この薬剤の主薬であるミラベグロンはβ3受容体の刺激薬と考えられている。
単純に考えるとミラベグロンに体重減少などの副作用があってもいいものなのだが、ベタニス錠の添付文章にそのような記載は見つからない。
これは薬物動態の問題なのだろうか?
ちょっとした個人的な関心事である。
またこれはおくまでも僕個人の妄想でしかないが、β3受容体には2つ以上のサブタイプが存在するため、ミラベグロンによって刺激されるβ3受容体には抗肥満、抗糖尿病作用がないともいえる。
医薬品化学や薬理学の世界は実に複雑怪奇で魅力的である。