国内で3番目となる尿酸生成抑制薬が登場 | Coffee of Cusie

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薬剤師ですが、仕事内容は行政です。学生時代は、数学、物理学、化学、生物学に特に興味がありました。

PMDAから承認情報(医療用医薬品)が送られてきたのでチェックすると、気になるものを発見しました。

審査結果報告書から少しだけ紹介すると、

国内で3番目となる尿酸生成抑制薬が承認されたようです。

効能・効果は、痛風と高尿酸血症。

作用機序は、アロプリノールやフェブキソスタットと同じで、キサンチン酸化還元酵素の阻害による尿酸の生合成阻害みたいです。

キサンチン酸化還元酵素を選択的に阻害することで尿酸の生合成を抑制し血清尿酸値を低下させる薬で、尿酸産生過剰型の痛風または高尿酸血症の患者さんに適していると思われます。

薬物動態の問題(特に腎障害、肝障害時)や、薬物間相互作用の問題、副作用の発現頻度などが臨床上重要になると思われますが、インタビューフォームが作成されしだい確認したいですね。

審査結果報告書でしっかりとそれらの情報を読み取る気力はないので(笑)


http://www.info.pmda.go.jp/shinyaku/P201300069/670242000_22500AMX00987000_A100_2.pdf

構造式は2ページ目に書いてます。

こういう構造でもキサンチン酸化還元酵素を阻害できるのですね、という感想です。

キサンチンや尿酸との構造類似性については、うーん、似てなくもないが、そこまで似ているとも言えないというところでしょうか。