薬剤師と化学構造式 | Coffee of Cusie

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薬剤師ですが、仕事内容は行政です。学生時代は、数学、物理学、化学、生物学に特に興味がありました。

2年以上前から臨床薬剤師と薬の構造式との関わりついて興味・関心を抱いていました。

薬理の勉強で薬を覚えるときにはその構造式もある程度暗記するようにしていた立場から言わせていただくと、

①生化学を通して主要な内因性物質の構造をすべて把握し

②なおかつ医薬品化学の教科書等で薬理作用とファーマコフォアの関係を網羅的に理解し、暗記した上で

③医薬品構造式集の医薬品の半分以上をある程度暗記する必要があることに気がつきました。

そして、

④できたら農薬や食品添加物、毒物等の構造式も覚えておく必要があります。

逆にいえば、それくらいの勉強をして構造式のデータベースを頭のなかに作っておかないと、役に立たないと考えるのです。

つまり、『構造式のわかる薬剤師』なんて言葉はかなり半端ないことを意味します。

構造式のわかる薬剤師になるには、化学オタクじゃなきゃ無理ということです。

医薬品構造式集を眺めるが趣味じゃないと厳しいかもしれませんね(笑)

しかも、構造式の知識は、不測の事態や、なかなか薬物療法を通して効果をあげられないときなどに求められるので、頻繁に役に立つとも思えない。

医薬品化学講座配属の学生としては、頭が痛い話ですが、そのように思えてなりません。