国内で7番目となるDPP-4阻害薬サキサグリプチン(オングリザ錠2.5mg、5mg)がそろそろ発売を開始する模様。
アンギオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)も国内では7種類ありますが、DPP-4阻害薬もそろそろ出揃った感じなんでしょうかね。
他を凌ぐ特性がないと後発組はなかなか売上が大変そうです。
糖尿病関連だと腎尿細管のグルコースの再吸収に働くトランスポーター、SGLT2を阻害するSGLT2阻害薬が登場しそうな雰囲気ですが、糖尿病の薬物療法はどうなっていくんでしょう。
新規作用機序の薬の登場は薬学的には非常に面白いのですが、高血圧治療薬のレニン阻害薬のようにあまり使われない可能性もあります。
新薬、特に新規作用機序を有する薬は想定外の問題点を内在している可能性があります。
そう考えるとアスピリンのように長い間使われてもなお色褪せることのない薬にこそ目を向けるべきなのかもしれませんね。
ちなみにサキサグリプチンはビルダグリプチン(エクア錠)と類似の構造を有しています。