重度肢体不自由児である息子は、小学校へ通学するのに、家から片道2キロの道のりを一人で行くことはできません。
なので、朝は主に母親の私が学校まで送ります。
私も仕事がありますから、息子を学校に送ってから出勤するのですが、これでは始業時間には間に合っていません。
今は職場に無理を言って、私だけ始業時間を30分遅らせてもらっています。
息子は今4年生ですから、幼稚園の時からこの形での勤務を5年ほど続けています。
職場では今のところ一応OKをもらってはいますが…私の仕事は朝イチが重要なことが多いんです。
始業時間から出勤出来た方がいいのは当然ですし、職場に負担をかけていることもあり、いつまでこの条件をのんでもらえるかわかりません。
本当になんとかならないものかと。
ずっと悩んできました。
通学支援の地域格差
移動支援サービスに通学を適用できる自治体はありますが、私たちが住んでいる市は、移動支援サービスに通学は該当しないそうで、使えないとのことでした。
県外の病院に入院した際に知り合った、他府県在住の肢体不自由児のお子さんは、自治体が通学のために介護タクシーを用意してくれるそうです。
その子は地域の学校に通う、医療ケアのない肢体不自由児のお子さんですが、朝、学校の先生が介護タクシーに乗り込んで自宅まで迎えに来てくれるとのことでした。
この話を聞いて、私はまた地域格差を目の当たりにした気分でした…。
あ〜ぁ…またこれか…と。
私たちの住む市に相談すると、通学支援ならファミサポに依頼してくださいと言います。
そこでファミサポに依頼すると、お受けできるスタッフはいませんと…。
あっさり断られてしまいました。
こういうことの連続で、障害児の母親の私は、仕事を継続することがいつもいつも危ういんです。
いつも綱渡り状態です。
市は、障害児の親も働ける状態をきちんと保障してほしいと切に願います。
私もこのままではいられないので、自費で通学支援をしてくれるヘルパーさんを探しましたが、なかなか見つかりませんでした。
民間の家事代行サービスで、受けてくれそうなところが一箇所見つかりましたが、週1回の通学支援でも月2〜3万円ほどになるとのことでした。
正直、高いし、困ったなぁと。
あちらこちらに相談してそこで出てきた話が、介護タクシーに子供1人で乗せる、というものでした。
介護タクシーに依頼
正直いうと、介護タクシーとはいえ、もの言えぬ障害児をひとりでタクシーに乗せるのには勇気がいります。
学校の先生が同乗してくれるという、他府県に住む友人の自治体が本当に羨ましいと思います。
ですが、他にこれといった手段もなく背に腹は変えられないので、依頼することにしました。
まずは面会しましょうということになり、うちに来てくれたタクシーの運転手さんはとても感じのいいおじちゃんでした。
息子の反応も悪くないので、お願いすることにしました。
しばらく、仕事のない日に私も介護タクシーに同乗して、「慣らし」から始めることにしました。
子供ひとりで乗せる介護タクシー
今日、その「慣らし」の初日でした。
ところが、介護タクシーのおじちゃん、どうやら初日の今日の約束を忘れていたようです😩
電話して今日依頼していた日ですよね?と話すと、「あーそーですかー?」と、どこか他人事で。
謝罪らしい言葉もひと言もなく。
何かあってもこんな調子だと困るなぁと、とても不安になってしまいました。
障害児自身も親も、どうしてこんなにハラハラしながら追い詰められなければいけないのでしょうか?
ただ、小学校に行くだけなのに。
学校まで車で10分もかからない距離でも、知らないおっちゃんの車に息子をひとりで乗せていくこと自体、とても不安です。
自治体や公的機関が介入しているわけでもなく、タクシーとは完全に個人での依頼です。
しかも、他人とはうまくコミュニケーションが成立しない子ども。
不安にならないわけがありません。
必要とされる通学支援制度
今は働く女性は多いですし、共働き世帯も多いです。
子供のじりつを考えても、親と離れて通学するというのはとても良いことだと思います。
各家庭によって抱える事情はさまざまでしょうが、我が家に限らず、自治体の支援が行き届かないために通学支援に行き詰まる親子は、実はけっこういると思います。
住んでいる自治体に左右されずに、障害児の親は就労することが保障され、子供は安全に学校に通えるようにしてほしいと、本当に思います。