0407【 旅人は訊きました 】
“ 『誰かに聞いた話なんだけど・・・』。
この前置きって、よく考えるとものすごく怖いフレーズである。
その瞬間、語り手の責任は放棄され、フィクションが始まる。”
引用:恩田陸 『 象と耳鳴り 』より
こんにちは。
今日は「尋ねられる日」だった。
久々にスーツでビシッと決めて出社し、
夕方から都内へ。
この都内への移動一時間で
二人に声を掛けられたのだが、
その偶然に驚いた。
一人目。
駅のホームで電車を待っていたら、
突然、アジア系女性に英語で話しかけられる。
私は英会話スキルゼロだったから、
駅名をゆっくり言ってもらった。
すると、私の乗り換え駅を口にした。
「いってらっしゃい。お気をつけてー」
乗り換えまで時間があったから、
女性を改札まで案内して見送った。
「アリガーットゴザイマス!」
いいことした気分で
乗換のホームに移動すると、
またまたアジア系の女性に英語で。
二人目、何となく予感がした。
駅名は、私の目的地。
その女性は、少し日本語が話せたので
興味本位で訊いてみることにした。
「話しかけやすかったですか?」
声を掛けられたとき、本を読んでいたし、
周りには他にも人がいたからだ。
「ハイ!優しそう!電車詳しいと思った!」
どうやら都会人に見えたらしい。
「私は田舎に住んでいます。ここから二時間です」
「マジか!」
この突然の、マジか、が面白すぎて吹き出した。
二人目を見送った後、
ふと「パーソナルカラー」を思い出した。
人によって合う色合わない色がある。
フォーシーズン法で、私はサマーだと診断された。
ブルーベースで、薄く柔らかい色が似合う。
黒は似合わず白は似合う、みたいな。
そう、今日は気合を入れていたので
スーツやYシャツ、ネクタイを
パーソナルカラーでビシッと揃えていたのだ。
――と、勢いで繋げてみたものの、
あんまり関係ないかもしれない。
誰かに聞いた話なんだけど... ...
似合わない色をあえて身に付けることで
嫌われたいときに便利だとか、
仮病つかいたいときに役立つとか、
そんな活用法もあるらしい。
でもどうせ買うのなら 似合う色がいいなあ。
