朝
日に日に太陽が
あたしの起床時間に追いついてくる
日が長くなると1日が長くなる気がして
根拠のないワクワクが夏の訪れを実感させる
いつもの初夏の胸のワクワク
君がいれば…と考えて
君って誰だろうと思い止まる
無駄に効いたエアコンに少し鼻をすすりながら
訪れる夏の計画で頭を抱えてみる
なんだか結構嫌いじゃない
まんぷく
超素敵なホテルに連れて行ってもらった
雰囲気最高

好きな人と一緒だったらいいのになぁと心から思った
ワインが抜けて冷静になったあたしは覚めない夢を見始める
来月はバリ

そのつぎはマカオ

せっかくだから楽しもう
あたしの人生
君が居なくても
乗り損ねた
たった何十秒かで乗れない地下鉄
あの時こうしてれば間に合ったのに
とか
もっと早く走れば間に合ったのに
とか
あたしの人生みたいでやりきれない
あと10分近くもこうしてぼんやりしてなきゃいけない
今日は日曜日だからゆっくりしたかったのに
もう本気でどこかに行ってしまいたい
成功しないダイエットも
続かないヨガも
買っただけで読む時間がない川端康成も
全部捨ててどこかに行きたい
この前のメールは最後の賭けだった
ぎこちない電話で実感した
願っても手に入らないと嘆いたけど
あたしは願うだけだった
敗因はあたしの弱さだ
失いたくないからと閉じ込めた想いは失ったも同然なのに
爽やかな初夏の明け方に何度も寝返りをうって
移り行く意識の中でまだ目覚めない自分に絶望しながら
歩きだしたあたしは昔を羨む事をまだ忘れられない
進む場所が違うだけ
季節も匂いも吹く風も
あの頃と少しも変わらない