イッツ マイ ソウル -63ページ目

雨とハニーラテと電話




なんかいろいろもやもやしていた出勤前



早めに家を出てカフェに出来た列に並ぶ



なんで上手くいかないのかって散々考えてみても答えは出なくて



甘すぎるドーナツに嫌気がさす



増水した川をのんびり眺めて



今からの仕事を考えて萎えていた



意外に美味しかったハニーラテも苦味だけに敏感になってタバコに火をつけた





電話がなる



画面に浮かぶハートに堪らなく救われた気になって通話ボタンを押す



君の声と混ざり合った自分の声が心地よくて



憂鬱がどこかへ消えた



電話を切ってふと思う



二人で過ごして行く未来が想像出来た



乗り遅れそうだった地下鉄に間に合い携帯を開く



明日がどんな日でも



今感じたこの幸せを書き留めた

はぅ




りょーちゃんの夢を見たドキドキ



可愛くて切なかったですドキドキ



しかし雨ダウン



すっごいなぁあせる

あさ




雨だぁ



昨日はどうしても亮ちゃんが見たくて早く寝る事が出来なかった



イロモネアも早く見たいし



ベンジャミンバトンも見なくちゃ



時間足りない



地下鉄に重く降りる足を着信を知らせる振動が止めた



「昼間にこだわるのは何でなん?」



朝っぱらからクラブ帰りの年下に真面目に語る話ではないし



こだわってもいなければ



君に聞かれる筋合いもないです



滑り込んで来る地下鉄の振動に鳥肌が立つ



見知らぬ人に囲まれ



効き過ぎたエアコンに更に寒気を感じながら答えを探してみる



みんなと一緒は嫌だった



羨ましいけどそこに留まる訳にいかなかった



なぜだろう



いつの間にか選んでいた環境になんの疑問もなく乗っていた



こだわっているという言葉には語弊があるように感じたけど



こだわらなければいけない年齢でもあると認めていた



なら何故腹が立ったのだろう



あまりにもバカげた質問だったし



7つも年下には分かるまいと判断したからだ



こだわらなければやっていけない



あたしはもう夜の帳にしがみつく訳にはいかない



電話をめんどくさそうに切ったあたしはいつかの少女ではない



こうして人混みに慣れてしまった大人なのだ