あさ
雨だぁ
昨日はどうしても亮ちゃんが見たくて早く寝る事が出来なかった
イロモネアも早く見たいし
ベンジャミンバトンも見なくちゃ
時間足りない
地下鉄に重く降りる足を着信を知らせる振動が止めた
「昼間にこだわるのは何でなん?」
朝っぱらからクラブ帰りの年下に真面目に語る話ではないし
こだわってもいなければ
君に聞かれる筋合いもないです
滑り込んで来る地下鉄の振動に鳥肌が立つ
見知らぬ人に囲まれ
効き過ぎたエアコンに更に寒気を感じながら答えを探してみる
みんなと一緒は嫌だった
羨ましいけどそこに留まる訳にいかなかった
なぜだろう
いつの間にか選んでいた環境になんの疑問もなく乗っていた
こだわっているという言葉には語弊があるように感じたけど
こだわらなければいけない年齢でもあると認めていた
なら何故腹が立ったのだろう
あまりにもバカげた質問だったし
7つも年下には分かるまいと判断したからだ
こだわらなければやっていけない
あたしはもう夜の帳にしがみつく訳にはいかない
電話をめんどくさそうに切ったあたしはいつかの少女ではない
こうして人混みに慣れてしまった大人なのだ