イッツ マイ ソウル -27ページ目

電話




「今日は繋がる気がした」



心が躍るような台詞も白々しく耳をすり抜ける



選んで発する言葉と強引に探した話題に無理にテンションをあげる



こんなにも離れてしまったように感じているのに



お互い気付かない振りをしている



義務ではないと感じていても



すれ違った時間を埋めるのは簡単ではなかった



一瞬過ぎった彼の唇をかき消せない君の声



あんなに一瞬に居たのに



思い出す事もできない熱





ただひたすらに待っている電話


忘れさせる事が出来ない着信





もどかしくても抜け出せない想いを



彼も抱えて居てほしい



これはほんの



片想いの始まり

ちゅー




初めてじゃあるまいし



拒否するわけでもなく



受け入れるわけでもない



思い出せばこんなに心臓がうるさいのに



いつもあたしがあたしでなくなる



鳴らない携帯が答えなら



告白すら意味がないのかな



次って言葉を期待しても



彼が普通の男なら



今の時点であたしは用無しだ



好意と性欲を見分けられないあたしは



体でしか繋がれない愛を軽蔑しながら肯定しざる得ない



そこに愛があるなら



この携帯はなるはず



けど鳴れば



あたしはつなぎ止める事しか考えられない



嫌な訳じゃない



触れたい



触れられたい



けど同じ気持ちでないなら…





あたしは子どもじみてる



大人の身体で幼い愛の形を欲している

匂い




立ち込めてハッとする



今電話をかけようとしているあたしは



寂しさから抜け出したいだけ



まとわり付く香りに感じながら思い出した熱を寂しさと化合させている



それでもいいのに



許せないでいる