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ないとめあです。
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日本の「構造的な強さ」と、世界の金融市場を揺るがす可能性を秘めた “円高” を考察します。
💰 日本の真の力 ―「資金が尽きない」財政の特殊性
世界一の債務残高を抱える日本は、それでも「資金が尽きる可能性が世界一低い」と言われる理由があります。それは、財政構造の特殊性にあります。
✅ 日本と中国の債務構造の決定的な違い
| 特徴 | 中国の地方債務 | 日本の政府債務 |
|---|---|---|
| 通貨建て | 外貨ではないが、LGFVの保証が不透明 | すべて円建て。日銀が最終的な資金供給者 |
| 保有者 | 透明性が低く市場の信認に懸念 | 約9割を国内勢が保有。海外依存が極小 |
| 国の実力 | 地方財政は土地依存で脆弱 | 対外純資産471兆円(33年連続世界一) |
結論として、日本は 円建てで国債を発行し、日銀が最終的な買い手になれる ため、制度上「資金繰りがショートする」ことがありません。これこそが、日本の財政の“真の強み”です。
🌊 世界を揺るがす「円高」シナリオ
この日本の財政構造は、現在の 円キャリートレード と密接に結びついています。
✅ Step 1:キャリートレードの終焉 → 円高の引き金
・日銀が利上げ
・FRBが利下げ
これにより日米金利差が縮小すると、キャリートレードの収益性が消滅します。投資家は海外資産を売却し、借りていた円を返済するために 大量の円買い を行います。これが急激な円高を引き起こします。
✅ Step 2:471兆円の「資金の里帰り」が始まる
円高が進み、日本の金利が上昇すると、対外純資産471兆円 の一部が国内へ回帰します。
この“資金の里帰り”が、さらに円高を加速させます。
✅ Step 3:世界的な金融危機へ連鎖
- 株式・債券市場の急落
- 新興国からの資金流出
- 通貨危機
- 信用収縮による投資ストップ
結果として、世界規模の金融引き締め → グローバルリセッション へ発展する可能性があります。
💡 日本が真に警戒される理由
- 資金が尽きない財政構造
- 世界最大の対外純資産
- 金融政策転換が世界市場に与える巨大インパクト
これらが組み合わさることで、日本は世界経済の“トリガー”になり得る存在です。円高と世界不況はリスクですが、日本の金融政策の転換期は、世界経済の潮流を変える重大局面となるでしょう。
では、また!





