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マクロン大統領率いるフランスの外交政策は、時に国際社会、特に日本のような伝統的なパートナーから見ると
「なぜ今、それを?」と思わせる「余計なこと」に映ることがあります。日仏間に日米のような軍事同盟がないからこそ、フランスの単独行動は「協調を乱す行動」として、日本のメディアや政府関係者に警戒感を持って受け止められがちです。
G7に中国を招待する検討 — 「価値観の枠組み」への挑戦
📌来年のG7サミットへの習近平国家主席招待検討
フランスが議長国となる来年のG7サミットで、中国の習近平国家主席の招待を検討しているという報道は、日本政府の強い懸念を呼びました。
【日本の視点】
G7は自由と民主主義という共通の価値を持つ枠組みであり、海洋進出や経済的威圧を強める中国を招待することは、結束と信頼性を揺るがす行為。
つまり、日本が求める「対中国包囲網」から見れば最も余計なことです。
【フランスの論理】
中国を排除するよりも対話の場に引き出すことで、気候変動や国際秩序の安定で協力を促すという発想。アメリカ一極ではなくヨーロッパ独自の影響力を主張したいという狙いがあります。
ロシアとの「対話」への執着 — 協調を乱す単独行動?
📌ウクライナ侵攻後のプーチン大統領との頻繁な会談
2022年のロシアによるウクライナ侵攻後も、マクロン大統領は主要西側首脳の中で唯一、頻繁にプーチン大統領と会談を続けました。
【日本の視点】
侵略を続ける指導者と話すことはロシアのプロパガンダに利用され、西側の対ロ圧力を弱める単独行動主義の象徴と映りました。
【フランスの論理】
戦争の終結に外交が必要という立場であり、主要国が誰も対話しない状況は停戦の道を閉ざすという考え。これは「仲介者としてのフランス」を示そうとする試みであり、ヨーロッパの安全保障を自分たちで決めたいという姿勢の表れです。
フランス外交の根幹:「戦略的自律(Strategic Autonomy)」
フランスの行動が「余計なこと」に見える一番の理由は、外交の中心にある「戦略的自律」という思想です。ヨーロッパはアメリカに依存せず、自らの利益と安全保障に基づき独立して意思決定すべきという考え方です。アメリカとの同盟を重視し、価値観の結束を重視して中国・ロシアに臨む日本と、対話と自律を重視するフランスでは、根本のアプローチが異なります。
フランスが「余計なこと」をするように見えるのは、日本との同盟関係ではないことが理由ではありません。中国・ロシアへの向き合い方について、根本的な外交思想が異なります。日本は「価値観と結束」、フランスは「対話と自律」を重視しているからです。つまり、単独行動が好きだということw
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