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ないとめあです。
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2025年秋、テクノロジー業界の中心を揺るがす疑惑が浮上しています。 それは、AIブームの主役とも言えるNVIDIA(エヌビディア)・OpenAI・Oracle(オラクル)の三社間で行われているとされる「循環取引(Round-Trip Transaction)」です。この構造が事実であれば、AIブームを支えてきた「実需」の一部が、 実は資金を回して作られた“見せかけの繁栄”に過ぎない可能性があります。
この疑惑が、AIバブルの終焉を告げる“着火点”になるのでは──そんな声が投資家やアナリストの間で急速に広がっています。
🔁 循環取引「ぐるぐる回る売上」
「循環取引」とは、簡単に言えば自分たちの間で資金を回し、売上を作り出す行為です。 形式上は独立した企業間の取引に見えますが、実際には資金の出所が同じであるため、 経済的な実体が乏しい取引と見なされます。
今回の報道で指摘されている構図はこうです:
- NVIDIAがOpenAIに巨額の投資を行う(例:GPU開発・研究支援という名目)
- OpenAIはその資金を使ってNVIDIA製GPUを購入
- Oracleはクラウド基盤を提供し、NVIDIAのGPUをOpenAI向けに運用
- 結果的に資金が「NVIDIA → OpenAI → NVIDIA」へと循環する
つまり、NVIDIAが投じた資金が、自社の売上に戻ってくる構造になっているのです。 表面上は「AI需要が拡大し、GPUが売れている」ように見えても、 その裏側では、同じお金がぐるぐると回っているだけ──そんな疑惑が指摘されています。
💣 「成長の演出」投資家を惑わす見せかけの数字
この仕組みの最大の問題は、市場と投資家が「実需」と誤解してしまうことです。 決算上は売上が急増し、AIブームに乗って株価が上昇します。 しかし、その売上の一部が自作自演的に作られた数字であるとすれば── それは「実体のないバブル」を膨らませているに過ぎません。
こうした構造は、2000年のITバブル期にも似ています。 当時、多くの企業が「関連会社間の取引」で売上を作り出し、 結果として株価が異常な水準まで高騰しました。 しかし、やがて実需が伴わないことが露呈し、市場は一気に崩壊しました。
今回のAIブームも、「夢を売る段階」から「収益を求められる段階」へと移行しつつあります。 そのタイミングでこうした循環構造が明るみに出ることは、非常に象徴的です。
⚖️ 法的には「グレー」だが、信頼の失墜は免れない
この取引は現時点で違法と断定されているわけではありません。 契約はすべて正式なものであり、各社とも「正当な商業取引」として処理しているからです。
しかし、もし意図的に「市場に誤解を与える」構造を作っていた場合、 米証券取引委員会(SEC)は開示義務違反や粉飾決算として調査を行う可能性があります。
AI関連株の中核にいるNVIDIAにとって、信頼の失墜は致命的です。 なぜなら、その株価は将来の成長期待を織り込んで高騰しているため、 たとえ法的に問題がなくても、「倫理的な不透明さ」だけで市場の熱狂は冷めかねません。
📉 AIバブルの構造 “期待”で支えられる市場
AIバブルを支えているのは、実は「現実の収益」ではなく「未来への期待」です。
ChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)は、利用者は多くても直接の収益化が難しい。 企業向けAIサービスも、まだROI(投資対効果)が不透明なままです。 にもかかわらず、GPU・データセンター・AIクラウドへの投資は爆発的に増えています。
その背景には、「AIを止めた企業は時代に取り残される」という恐怖心理があり、 それがさらなる資金流入を呼び込む“バブルの典型的な循環構造”を生み出しています。
そこに循環取引のような資金回転が加われば、 市場は「売上が急成長している」と錯覚し、 さらに投資マネーが流れ込む──まさに自己増殖型バブルです。
🔥 「AIバブル崩壊」はいつ起こるのか?
市場アナリストの間では、2025年後半から2026年前半にかけて、 AIバブルの“調整局面”が訪れるという予測が増えています。そのきっかけとして最も現実的なのが、今回の循環取引の破綻です。
もしOpenAIの資金調達が鈍化し、GPUの購入を減らせば── Oracleのクラウド利用も減少し、最終的にはNVIDIAの出荷も落ち込みます。つまり、三社の売上が同時に下がる“連鎖反応”を起こす可能性があるのです。 そしてそれこそが、AIバブルを象徴する「自己燃焼的崩壊」のシナリオです。
💡 バブルが崩れてもAIは消えない
とはいえ、AIバブルが崩壊したとしても、AI技術そのものは消えません。 むしろ過剰投資がリセットされ、本当に価値のある企業・技術だけが生き残る段階に入ります。
2000年のITバブルでも、ドットコム企業の多くは消えましたが、 その中からAmazon、Google、Netflixといった真の巨人が生まれました。AIも同じ道をたどるでしょう。 派手なマーケティングや資金循環に依存する企業は淘汰され、 真の技術力と持続可能なビジネスモデルを持つ企業が残る。 それが次の10年を形作るAI産業の“第二幕”です。
🔮 AIバブルは「自己燃焼」で終わる
今回のNVIDIA・OpenAI・Oracleの循環取引疑惑は、 AI市場の過熱ぶりと、そこに潜む構造的リスクを象徴しています。
この火花が本当に燃え広がれば、AIバブルは“自家発火”のように崩壊するかもしれません。 しかし、それは悲観すべきことではありません。
バブルの崩壊は、幻が消える瞬間であり、現実が始まる瞬間でもあるのです。
AI産業は、ここから“真の価値”を問われるフェーズに入ります。 私たちが見てきたのは、もしかするとまだ「序章」にすぎません。
📘 「資金が回っているうちは、世界は豊かに見える。止まった瞬間、幻が消える。」
では、また。


