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ないとめあです。
今後、FRBが利下げを実施したら相対的にPFFD(Global X U.S. Preferred ETF)の価格は上がるのではないかと思い投資しようと考え、景気後退が発生した場合はどうなるのかを分析しましたw。
金利と価格の関係
景気後退
→ FRBが利下げに動く可能性が高い
利下げ
→ 既存の高配当優先株の相対的価値が上がる → PFFDの価格上昇要因
※ただし、利下げ前の不安定期(景気後退入りが意識される段階)では、信用不安やリスク回避の売りで価格が一時的に下落しやすい。
クレジットリスク(信用不安)
景気後退で企業業績が悪化
→ 配当停止・減配リスク(優先株でもゼロではない)
※優先株の多くは銀行・保険など金融機関が発行している。特に2008年の金融危機時は、優先株ETFも大きく下落した(PFFDは当時なかったが、類似ETFは一時30〜50%下落)。
配当(分配金)への影響
配当が維持されれば価格が下がっても利回りは上昇
→ 長期投資家には買い場になることも
※優先株は普通株より配当が優先されるが、発行体が財務危機に陥れば配当停止の可能性もある。景気後退初期では配当は維持されるケースが多いが、深刻な不況や金融危機では減配が起こり得る。
実際の値動きパターン
①軽度の景気後退(利下げ成功・信用不安限定的)
→ 一時的に下落後、利回り魅力で買い戻され回復
②深刻な景気後退(信用危機伴う)
→ 株式並みの下落幅になることも(-30〜-50%)
①であれば買いですが、
②ならば買ってかダメってことですねw...
不況シナリオで3パターンのシミュレーションです(価格とトータルリターン)。
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2008年型・深刻な信用危機(Severe Credit 2008-like)
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2020年型・パンデミックショック(Pandemic Shock 2020-like)
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2022年型・金利ショック(Rate Shock 2022-like)
下落の目安
- 信用危機を伴う不況(2008型):価格は株式並みの下落も。配当を再投資しても回復に時間がかかりやすい。
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政策対応が迅速なショック(2020型):落ち方は急でも、回復も比較的早い。
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金利主導の逆風(2022型):下落は中程度で長引きやすい。配当再投資が効いてTotal Returnは価格よりマシになりがち。
💡 現状の米国状況を踏まえた認識
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現在は2008年型の金融システム崩壊リスクは低いが、金利高止まり+景気減速で標準的な景気後退型(-20〜-35%)**の可能性が高め。
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ただし、予期せぬ銀行破綻や信用危機が発生すれば、2008年型に近づくリスクも残る。
今後、起こるであろう下落率を予想
今回は今後12か月を対象に、PFFDの現在水準(約$19.32)、配当利回り(TTM約6.2%)、年率ボラティリティ約15%を基に、月次でクレジット・ジャンプ(不況時の信用スプレッド急拡大)を織り込んだモンテカルロ(5万パス)を走らせました。
前提の近傍値は以下の公開情報を参照しています:PFFDの月次配当とTTM利回りは概ね6%台前半、8月の配当実績あり(8/1、7/1等の0.10ドルなど)Dividend.comStockInvest。また、優先証券インデックスの利回り水準とリスク特性の概観(2025年初時点の参考)Schwab Brokerage。
結果(要点)
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12か月最大ドローダウンの確率(価格ベース)
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≦-10%:約 45–50%
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≦-20%:約 22–25%
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≦-30%:約 10–12%
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≦-40%:約 4–5%
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PFFDの12か月間での最大ドローダウン(=一番深い下落率)の確率分布を見たところ、-10%程度の下落を経験するケースが最も多い結果になりました。
理由を分析すると、
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平常時はボラティリティ(年率15%程度)がそこまで大きくないため、1年で-10%前後の下げは頻繁に発生する
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しかし、-20%以上の下落は景気後退+信用スプレッド拡大などの「イベント月」が必要
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-30%〜-40%の大幅下落は、銀行や保険会社の連鎖的信用危機などレアケース
今回のパラメータだと、
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-10%以下の下げ: 約45〜50%の確率(最頻)
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-20%以下の下げ: 約22〜25%
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-30%以下の下げ: 約10〜12%
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-40%以下の下げ: 約4〜5%
つまり、普通の年は10%前後の下落を経験するが、それ以上の大幅下げは確率的に少ないという結果です。
まー、この結果からPFFDを買おうと思ったわけではないですけど、今後FRBが利下げを行うことを考えて価格が安め付近と思われるし、配当をもらいたいなと思って、ちょっとずつ買い集め中です。まずは100株程度、為替を気にしつつと買おうと思います。リーマンショック級のイベントがないかぎりは回復するようなので安心して買い集められますw。また、大幅に下落したとしても買い増しチャンスとして買って逝きますw
では、また。