深川散策②ー『深川宿』の深川めしー | 徒然探訪録

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『深川江戸資料館』の真向かいに『深川宿』という深川めしのお店があります。

『深川めし』といいますと、あさりの炊き込みご飯を思い浮かべられる方が多いと思いますが、もともとは漁師めしで、ざっくりと切った葱と生のあさりを味噌で煮込んで熱いご飯にぶっかけたものをこう呼んでいたそうです。

江戸時代、深川は漁師の町として栄え、江戸前の魚貝類や海苔などを捕る漁師たちが大勢おりましたが、特に、良質のあさりや牡蠣が沢山捕れ、それらは深川名物とされていました。

忙しい漁の合間に手早く作れ、水辺で冷えた身体を温めてくれる上に、おいしくて栄養価の高い『深川めし』は、漁師の日常食として広まっていったのです。

あさりの炊き込みご飯にも『深川めし』と呼ばれているものもありますが、こちらは大工などの職人たちが弁当に持っていけるものをという事で生まれたと言われています。

味噌のぶっかけどんぶりの深川めしが食べられるところはあまりないのですが、この『深川宿』はぶっかけどんぶりの深川めしと炊き込みご飯の深川めしの両方を提供している数少ないお店の一つです。

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▲『辰巳好み』¥2100

『辰巳好み』は味噌で煮込んだあさりを温かいご飯にかけたタイプ(写真中央)とあさりの炊き込みご飯(写真左)の二つのタイプの『深川めし』を楽しむことが出来るセットです。煮物、お新香、お吸い物と甘味が付いてきます。味噌のぶっかけどんぶりは素早くよくかき回して、固まらないうちにかきこんで食べてしまうのが『深川めし』の作法だそうですが、これに七味をたっぷりかけていただくのが私好みです。

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▲セットの甘味はくずきりでした。自家製の塩羊羹は紅葉の形で季節を感じさせてくれます。

店内は広くはないですが、囲炉裏席になっていて、とても雰囲気のよいお店です。

『深川宿』
営業時間:11:30~19:00(日・祭日は17:00まで)
定休日:月曜
TEL:03(3642)7878
アクセス:地下鉄清澄白河駅から徒歩5分