深川散策①ー清澄庭園ー | 徒然探訪録

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先日清澄白河を訪れました。以前流山散策にお付き合いいただきましたI様に再びご同行いただき、楽しい散策となりました。

まずは『清澄庭園』へ。

『清澄庭園』は江戸の豪商、紀伊国屋文左衛門の屋敷跡と伝えられています。その後、享保年間(1716~1736)に下総国、関宿の城主久世大和守の下屋敷となり、庭園のもととなるものはこの時につくられたようです。
そして、明治11年(1878)、『三菱財閥』の創業者、岩崎弥太郎がこの邸宅を社員の慰安や賓客の接待の場とし、様々な造園工事を加え、明治13年に『深川親睦園』として開園しました。

『清澄庭園』は隅田川の水を引き、全国から取り寄せた名石を配した『回遊式林泉庭園』です。

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明治にあっては接待や親睦が柳橋の料亭などで行われることが多かったようですが、『深川親睦園』は欧米風の社会慣習を意図し、当時三井の別邸や渋沢の邸宅もこの深川にあったことから、営業の拠点として重要な役割を果たすこととなりました。

弥太郎は『吾は性来これといふ嗜好なかれど 常に心を泉石丘壑に寄すこれを以って憂悶を感ずる時は 名庭園を見る 向島の佐竹の庭の如きは名苑なれども 唯人為の工のみにして天然の妙趣なし ひとり加賀邸の庭園は無数の巨厳大石を配置し老樹點綴して豪宕の趣深山の風致あり若し吾に庭園を造る時あればかくの如きものに傚はんと欲す』と述べる程造園好きでそれを趣味ともしていたようです。弥太郎の生家には日本列島の形に庭石が配置され、これは弥太郎の考案と言われておりますが、特に石を好んだ弥太郎は、人手を配して方々の石を踏査し、良い石があると買い取らせていました。『清澄庭園』にもそうした弥太郎の趣味が反映され、生駒石や讃岐御影石をはじめとする数多くの名石が配置されています。


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ちょうど紅葉も見頃で素敵な景色を存分に堪能することが出来ました。ご同行下さったI様の和やかな雰囲気によるところも多かったと思います。同じ景色を見るのでも、誰と見るのかということは大いに影響するところです。

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雲一つない青空とはまさにこのことで、空の青と色づいた木々のコントラストは大変美しいものでした。

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四季ごとに違った季節の花々も楽しめるので、セシルさんをぜひお誘いしてみようと思っていますよ。

■清澄庭園の花ごよみ
1~2月 フクジュソウ、スイセン、ツバキ、ウメ
3~4月 ジンチョウゲ、カンヒザクラ、サトザクラ、レンギョウ、ツツジ、アセビ、サンシュユ、ユキヤナギ、ボケ
5~6月 サツキ、ハクチョウゲ、シャガ、クチナシ、ハナショウブ、アジサイ、ハナキササゲ
7~8月 サルスベリ
9~10月 ヒガンバナ、キンモクセイ
11~12月 サザンカ

■清澄庭園
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:年末年始(12/29~1/1)
入園料:一般150円、65歳以上70円
アクセス:都営大江戸線『清澄白河駅』A3出口より徒歩5分