土方歳三の足跡を辿る―小金宿・玉屋跡― | 徒然探訪録

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永倉や原田という長年の同士が新選組を離れても、土方の闘争心が衰えることはなかった。
五兵衛新田の名主、金子家に新規募集した隊士とともに駐屯し、甲州再戦を目論む。
かつての浪士集団は今や徳川家旗本率いる歩兵部隊へと変貌を遂げていた。

新選組は勝海舟の命の元、下総国流山に転陣。
しかし、そのわずか二日後、武器も揃わぬまま、官軍に包囲されてしまう。

土方は切腹しようとする近藤を押し留め、官軍総督府に出頭させた。

そして、安富に本隊を預けて会津へと向かわせ、自身は島田ら数人の隊士を連れて江戸に潜入、勝に面会し、近藤釈放を働きかける。

その一週間後、江戸城、無血開城。

官軍は、旧幕府軍の軍艦、武器、士官及び兵卒の引き渡しを要求。

榎本武揚はそれを拒み、江戸城の明け渡しとともに旧幕府陸軍部隊の脱走が続々と始まる。

土方も島田らわずか六名の隊士を連れただけで、下総国国府台(千葉県市川市)に集結していた旧幕府陸軍の脱走部隊に加わった。


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▲北小金駅を降りるとこのような案内板がある。

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▲土方率いる旧幕府軍前軍は江戸城無血開城の翌日、この水戸街道小金宿に宿泊し、宇都宮の闘いへ向かったと言われている。


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▲土方が宿泊したと言われる『玉屋』跡。北小金駅南口を降り、案内板の通り直進。駅から約15分くらい歩くと、右手に見えてくる。

参考文献:『新選組隊士録』相川司著(新紀元社)