①『向瀧』
『向瀧』の『きつね湯』は会津藩上級藩士の保養所だった時代から多くの人々を温めてきた歴史の湯である。こちらは少し高めの温度だが、『きつね湯』に比べてすこしぬるめで柔らかい『さるの湯』、また貸切の家族風呂もある。温泉のみの使用は不可。
プランにもよるが、宿泊費は一泊一人二万から三万くらい。うまくすると一万七千円くらいのプランもあるようだ。
965-0814
福島県会津若松市東山湯本川向200番地
TEL:0242(27)7501
email:ryokan@mukaitak.com.
アクセス:会津若松駅からタクシーで約30分(2000円くらい)
まちなか周遊バス『ハイカラさん』『あかべぇ』で約40分。『東山温泉』下車すぐ。
送迎車なし。
②『庄助の宿 瀧の湯』
こちらは会津藩共同浴場の跡地に建てられており、やはり土方治療の湯を謳っている。

▲館内の案内板

▲宿の外観
私は日帰り入浴で『伏見の湯』とそれに併設する露天風呂『瀧美の湯』に入ったが、『伏見ヶ瀧』が間近で眺められる最高のロケーションの中、ほぼ貸切状態で非常に贅沢な時間を過ごさせていただいた。

▲湯上りの休憩所
『かわかぜ足湯』に浸かりながら眺めた景色にも癒された。

▲『かわかぜ足湯』から見える景色
日帰り入浴も可。
【日帰り入浴】
入浴時間:朝風呂 早朝4:30~10:00(入館9:30まで)
通常 12:00~20:00(入館20:00まで)
料金:一人千円(浴用タオル一枚、入館料込)
965-0814
福島県会津若松市東山温泉108
TEL:0242(29)1000
アクセス:会津若松駅からタクシーで約30分(2000円くらい)
まちなか周遊バス『ハイカラさん』『あかべぇ』で約40分、『東山温泉』下車、徒歩約5分
③『くつろぎ宿 新瀧』
松平家の別荘地跡に建てられたこの宿の別館『不動瀧』には、現在では入ることはできないが、土方が使用したと言われる岩風呂が公開され、土方が当時の岩風呂から川に飛び込んだという逸話が伝えられている。
日帰り入浴も可で、湯めぐりマップの配布や湯めぐり用の浴衣レンタル(500円)もしている。
【日帰り入浴】
入浴時間:15:00~20:00
料金:大人1000円、小人500円

▲『別館 不動瀧』の壁に描かれた大きな土方像
965-0814
福島県会津若松市東山町湯本川向222番地
TEL:0424(26)0001
アクセス:会津若松駅からタクシーで約30分(2000円くらい)
まちなか周遊バス『ハイカラさん』『あかべぇ』で約40分、『東山温泉』下車、徒歩約5分
【まちなか周遊バス『ハイカラさん』時刻表】
■会津若松駅発 8:00/8:30/9:00/9:30/10:00/10:30/11:00/11:30/12:00/12:30/13:00/13:30/14:00/14:30/15:00/15:30/16:00/16:30/17:00/17:30
■東山温泉駅発(『ハイカラさん』は東山温泉駅で折り返し、東山温泉入口→院内→会津武家屋敷→奴郎ヶ前→慶山→和田→飯盛山下→若松駅前というルートを取る)
8:355/9/099:35/10:05/10:3513:35/14:05//14:35/15:5/15:35/16:05/16:35/17:05/17:35/18:05
まちなか周遊バス『あかべぇ』時刻表
■会津若松駅発
9:15/9:45/10:15/10:45/11:15/11:45/12:15/12:45/13:15/13:45/14:15/14:45/15:15/15:45/16:15
■東山温泉駅前発(『あかべぇ』は東山温泉駅で折り返し、鶴ヶ城や阿弥陀寺、七日町を通り、若松駅に戻るルートをとる)
9:30/10:30/11:30/12:30/13:30/14:30/15:30/16:30

▲見返り坂。東山温泉を出る際に皆名残惜しんでここから振り返ることからそう呼ばれたそうだ。
東山温泉は幕末、遊郭を備えた宿屋もある歓楽街として賑わったという。
維新志士たちも束の間の休息を名残惜しく思い、ここから振り返って東山の街を見下ろしたのだろうか。
参考文献:『ふぃーるどわーく 会津 西(歳月堂)』
参考HP:『向瀧』、『庄助の宿 瀧の湯』、『くつろぎ宿 新瀧』各公式HP