会津の郷土玩具ー起き上がり小法師と赤べこー | 徒然探訪録

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先日会津を訪れた際、局長より、いくつかお土産をいただいたのですが、その中にあったのがこちらです。

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▲起き上がり小法師と言います。

起き上がり小法師は会津地方に伝わる昔ながらの郷土玩具で、風車、初音とともに、会津三縁起と呼ばれています。
転んでもすぐ体を起こすことから、『七転八起』の縁起物として、地元の人に愛され、お正月の縁起物として、十日市という年の始めの初市で、一族繁栄を祈り、家族の人数よりも一つ多く買い求めるのがならわしです。身体は小さいけれど、健康や忍耐を表し、いつも元気で働けますように、家族や財産が増えますようにとの願いが込められています。

約400年前、会津藩主・蒲生氏郷が無役の下級武士の内職として作らせ、売り出したのが始まりと言われています。正月の縁起物である起き上がり小法師は一年間神棚に飾られた後、お札と同じように年末にお焚きあげをし、新年に新しいものを購入します。毎年の需要を生み出すこのような風習を作ることにより、蒲生氏郷は収入のなかった下級武士の生活の糧としたのでした。



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▲会津若松駅に降り立つとマスコットのあかべぇが迎えてくれます。磐越西線のあいづライナーにも描かれていて、とてもかわいい列車になっています。

赤べこも会津に昔から伝わる信仰的な玩具です。会津地方では牛のことをベコと呼びます。
体の赤色は病気を退散させるという民間信仰によるもので、魔よけの効果があるとされており、斑点は痘を表しています。
1200年程前、会津柳津・福満虚空蔵尊園蔵寺建立の際、使役された牛たちがバタバタと倒れていく中で、最後まで働き通したのが、赤色の牛と伝えられています。その赤色の牛にあやかり、昔から子どもの誕生には壮健を祈り、また疫病除としても贈られ、親しまれている郷土玩具です。


局長、素敵なお土産をありがとうございました。