カッパ祭り開催に寄せて③ー小川芋銭と雲魚亭ー | 徒然探訪録

徒然探訪録

御訪問ありがとうございます!!ぜひ、またお越しくださいませ!!

『河童松』の向いに小川芋銭のアトリエ、『雲魚亭』があります。

小川芋銭は牛久沼のほとりで農業を営みながら、画業を続けていました。画号の『芋銭』は『自分の絵が芋を買うくらいの銭になれば』との思いからつけられたものだと言われています。横山大観らのグループに属していたようで、新年会に招かれたときの写真が残っていました。幸徳秋水の影響を受け、身近な農民の姿を描く一方、水辺の生き物や魑魅魍魎にも関心が深く、特に河童の絵を多く残しています。

徒然探訪録
▲桟道から見た『雲魚亭』

徒然探訪録
徒然探訪録
徒然探訪録
▲アトリエとして建てられた『雲魚亭』でしたが、建立後すぐ芋銭は脳溢血で倒れ、ほとんど病室として使用されていたとのことです。現在では『小川芋銭記念館』となっており、芋銭の作品の複製や遺品が一般公開されています。九月までは九時~十七時までの開館、館内見学は土日祝日のみとなっています。


徒然探訪録
▲『雲魚亭』から出るとこのような休憩所が。『雲魚亭』のあるあたりは割に涼しく感じられました。『雲魚亭』を少し下ったところに牛久城があったと言われています。

徒然探訪録
▲公民館に併設されている小川芋銭研究センターで現在も調査が続けられています。


徒然探訪録
▲公民館内の展示。句を小林一茶が、書を夏目漱石が、画を芋銭が描いた三人の共作と言われています。

『小川芋銭検定』ももう第七回目、今年は十月二十日実施予定です。画集出版や芋銭展の予定もあると伺いました。