カッパ祭り開催に寄せて②ー河童松の伝承ー | 徒然探訪録

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▲『河童松』です。

『河童松』にはこのような伝承が残っています。

牛久沼には河童が住んでいて、畑を荒らしたり、子どもを溺れさせたりと村人たちを困らせていました。そこで、村一番の泳ぎの名人、彦衛門がこの河童を退治することになりました。彦衛門は数日間牛久沼を泳ぎ、河童を探しました。そして、ついに河童を捕まえ、陸に引き上げ、松の木に縛り付けて、河童の姿を村人たちに晒しました。その時に河童が縛り付けられたと言われているのがこの松の木です。捕えられた河童はニ度と悪さはしないと、泣いて村人に訴え、それを哀れに思った村人たちは河童を沼に帰しました。それ以来、河童は悪さをやめただけでなく、沼の周囲の萱を刈り取ったり、村人の手伝いをするようになりました。改心し、約束を守っている河童の心根に感動した村人たちは、お礼に『かびたり餅』を作り、沼にそそぐ川に流しました。それから毎年十二月一日に水の安全を祈る行事として、餅を投げる習慣になったということです。


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▲『河童の芋銭』として知られる画家、小川芋銭のアトリエ『雲魚亭』付近から見える景色。牛久沼を見下ろせる高台にこのアトリエは建てられています。