最初の放鳥から3046日目
『幸せ通信 コウノトリ Now』
田んぼに稲を植える
今でこそ機械に乗りながら
ラクに短い時間でできますが
昔は手で稲をつかみ
少しづつ泥の中に埋め込んでいく
それはもう気の長い時間を費やし
行っていたようです
私の生まれた実家でも春の田植えには
そんな風景が当たり前
その隣では
野生のコウノトリがエサを
ついばんでいます
見事カエルをクチバシでつかみ
喉の途中でとめた親鳥は
ヒナが待っている
松の木か木製の電柱の巣場へ
急いで飛んでいきます
エサを待ち望むヒナは
親鳥の翼の音がかすかに聞こえるだけで
立ちあがりかすかに鳴く
「とうさん、かあさん、
僕はここにいるよ」
と伝えているかもしれない
実は大人になった
コウノトリは鳴くことができません
寡黙に生きるコウノトリは
鳴けない辛さを分かっているから
周りに幸せを届ける吉鳥に
なれるのでしょうね
そんな人間と同じ空間で生きていた
野生のコウノトリが姿を消すなんて
誰にも想像はできなかったのかも
しれません
「最近あまり見らんようになった」
そんなタイミングの時に初めて
このままじゃいなくなる
と気付いたんじゃないのでしょうか
少しづつ変化している所にいると
その変化に気づきにくい
分かった時に初めて大きな変化が
起こってしまっているのでしょう
寒の後半ですが積雪が少ない
今年は大雪かもの予想もどうなのか?
やはり自然環境が地球規模で
大きく変化しているんだと感じますね
ツバメもヒナにエサを見つけに
田んぼの水面スレスレを
流れるように飛ぶ中
五月生まれの乳飲み子だった私は
風呂桶に入りこの田んぼの中に
浮かんでいたんだとか(笑)
残念ながら野生のコウノトリは居ない時期でしたが今なら幸せを運ぶコウノトリと一緒に成長しました
と言えたのにな(^^)