フェンダーローズ聴き比べ!!(その一)
エレクトリック・ピアノの音色が好きだ。
中でも、フェンダー・ローズの音は最高だと思う。
フェンダー・ローズをご存じない方の為に説明すると、ローズさんが発明した電気増幅式ピアノで、ギターで有名なフェンダー社が買い取ったので”フェンダー・ローズ”と言うのだ。(詳しくはこちらへ→http://ja.wikipedia.org/wiki/フェンダー・ローズ)
使われている有名曲を挙げていくと、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」、スティービー・ワンダーの「ユア・マイ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」、比較的新しいところではレディオ・ヘッドの「モーニング・ベル(キッドAの方ね)」「エブリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス」、あと変り種としてはNHK高校野球の学校紹介時にBGMとして流れる「ああ栄冠は君に輝く(インストバージョン、イントロが秀逸!)」など等、枚挙にいとまがないくらい。特に70年代の音楽にはよく使われているのである。
で、今回から特集として私が好きなフェンダー・ローズ(以下、ローズと略す)のジャズアルバムをいくつかあげて見たいと思う。
初回の今日は、早くからジャズにローズを使用していたミュージシャン、ジョー・ザビヌルのアルバムから。
Live in Tokyo/Weather Report

¥1,620
Amazon.co.jp
ウェザー・リポートは大好きなバンド。最初はベタに「ヘビー・ウェザー」とかのジャコ・パストリアス期のアルバムばかり聴いていたんだけれど、12~3年位前に、オリジナルアルバムすべてがCDで再発されたときがあって、その時に買ったのが上記のアルバム。本来は日本でのみ発売されたアルバムだったらしい。
2枚組のこのアルバムの1枚目。日本語でバンド紹介があった後、ちょっと長いドラムソロがある。そのドラムソロにパーカッションが加わり、拍手が巻き起こってすぐに鳴り響き始めるローズの音! そこで鳴らされる、オーバードライブをかけた過激なサウンドは、脳の眠っていた部分がパッと目覚めるかのような音だ。この瞬間はいつ聴いてもゾクゾクする。
ここでローズを弾いているのが、ジョー・ザビヌルだ。
唐突だけれど、「Z」という雑誌をご存知ですか? 「青二才お断り!」というキャッチコピーで、昨年(だったと思う)創刊された雑誌です。その雑誌に、創刊から11月ぐらいまで、ずっと表紙モデルをしていた帽子をかぶった温和そうなヒゲのオジサン(というかおじいさん)がザビヌルさんです。(残念ながら昨年9月に亡くなってしまいましたが。)
やさしそうな顔(?)をして、彼の頭の中ではものすごい過激で素敵で美しい音楽が流れていたのです。
さて、このライブからもう少し時代が下ると、ザビヌルはローズにモジュレーションをかけ、少しやわらかく響く印象的なサウンドを使用するようになるんだけれど、私はどちらかと言えば、「ライブ・イン・トーキョー」期のケンケンにとがった音の方が好みなのだ。
その過激な音と、ウェイン・ショーターのあの独特の、マネ出来そうでなかなかマネ出来ない“間”(この人のソロは本当に口真似しにくいのだ!)、そしてミロスラフ・ビトゥスの天才的なベースラインとが、緊張感とグルーヴを生み出し、聴き手を異世界へと誘ってくれる。
このライヴでは、エリック・グラヴァットのエッジの効いたドラミングがその異世界観をさらに際立たせている(ちなみに私はオリジナル・メンバーのアル・ムザーンよりもグラヴァットの方が好みである)。
あと、アルバムの曲の中には、アコースティック・ピアノを弾いている(中の弦をかき鳴らしたりしている!)のもあるし、歪んでないローズの音もある。特に「オレンジ・レディ」の出だしで、小さく小さく演奏される「イン・ア・サイレント・ウェイ」はなんかかわいい。
今こんな音楽をやっているバンドは、私の知る限り、存在しない。まさに1970年代の初めにしか聴けなかった、ワン&オンリーなサウンドだったんだろうと思う。生で聴きたかったなあ。
中でも、フェンダー・ローズの音は最高だと思う。
フェンダー・ローズをご存じない方の為に説明すると、ローズさんが発明した電気増幅式ピアノで、ギターで有名なフェンダー社が買い取ったので”フェンダー・ローズ”と言うのだ。(詳しくはこちらへ→http://ja.wikipedia.org/wiki/フェンダー・ローズ)
使われている有名曲を挙げていくと、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」、スティービー・ワンダーの「ユア・マイ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」、比較的新しいところではレディオ・ヘッドの「モーニング・ベル(キッドAの方ね)」「エブリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス」、あと変り種としてはNHK高校野球の学校紹介時にBGMとして流れる「ああ栄冠は君に輝く(インストバージョン、イントロが秀逸!)」など等、枚挙にいとまがないくらい。特に70年代の音楽にはよく使われているのである。
で、今回から特集として私が好きなフェンダー・ローズ(以下、ローズと略す)のジャズアルバムをいくつかあげて見たいと思う。
初回の今日は、早くからジャズにローズを使用していたミュージシャン、ジョー・ザビヌルのアルバムから。
Live in Tokyo/Weather Report

¥1,620
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ウェザー・リポートは大好きなバンド。最初はベタに「ヘビー・ウェザー」とかのジャコ・パストリアス期のアルバムばかり聴いていたんだけれど、12~3年位前に、オリジナルアルバムすべてがCDで再発されたときがあって、その時に買ったのが上記のアルバム。本来は日本でのみ発売されたアルバムだったらしい。
2枚組のこのアルバムの1枚目。日本語でバンド紹介があった後、ちょっと長いドラムソロがある。そのドラムソロにパーカッションが加わり、拍手が巻き起こってすぐに鳴り響き始めるローズの音! そこで鳴らされる、オーバードライブをかけた過激なサウンドは、脳の眠っていた部分がパッと目覚めるかのような音だ。この瞬間はいつ聴いてもゾクゾクする。
ここでローズを弾いているのが、ジョー・ザビヌルだ。
唐突だけれど、「Z」という雑誌をご存知ですか? 「青二才お断り!」というキャッチコピーで、昨年(だったと思う)創刊された雑誌です。その雑誌に、創刊から11月ぐらいまで、ずっと表紙モデルをしていた帽子をかぶった温和そうなヒゲのオジサン(というかおじいさん)がザビヌルさんです。(残念ながら昨年9月に亡くなってしまいましたが。)
やさしそうな顔(?)をして、彼の頭の中ではものすごい過激で素敵で美しい音楽が流れていたのです。
さて、このライブからもう少し時代が下ると、ザビヌルはローズにモジュレーションをかけ、少しやわらかく響く印象的なサウンドを使用するようになるんだけれど、私はどちらかと言えば、「ライブ・イン・トーキョー」期のケンケンにとがった音の方が好みなのだ。
その過激な音と、ウェイン・ショーターのあの独特の、マネ出来そうでなかなかマネ出来ない“間”(この人のソロは本当に口真似しにくいのだ!)、そしてミロスラフ・ビトゥスの天才的なベースラインとが、緊張感とグルーヴを生み出し、聴き手を異世界へと誘ってくれる。
このライヴでは、エリック・グラヴァットのエッジの効いたドラミングがその異世界観をさらに際立たせている(ちなみに私はオリジナル・メンバーのアル・ムザーンよりもグラヴァットの方が好みである)。
あと、アルバムの曲の中には、アコースティック・ピアノを弾いている(中の弦をかき鳴らしたりしている!)のもあるし、歪んでないローズの音もある。特に「オレンジ・レディ」の出だしで、小さく小さく演奏される「イン・ア・サイレント・ウェイ」はなんかかわいい。
今こんな音楽をやっているバンドは、私の知る限り、存在しない。まさに1970年代の初めにしか聴けなかった、ワン&オンリーなサウンドだったんだろうと思う。生で聴きたかったなあ。
3番目に買ったアルバムと、“帝王”の死
マイルス・デイビスが亡くなったとき、私は高校生だった。
今でも覚えているのは、日曜のお昼前のニュースで、『マイルスが亡くなった』と報じていたことだ。映像は、焼酎メーカーの宣伝に出た際のものだったように記憶している。
実はその時点では、私はマイルスをそれほどよくは知らなかった(今では正規版アルバムで聴いていないものはないくらいなのだが)。亡くなったときに持っていた唯一のマイルスのアルバムがこれだった。
You’re Under Arrest/Miles Davis

¥1,000
Amazon.co.jp
このアルバムは、前に挙げた2枚(3枚)のアルバムの次に買ったもののはずだ。岩浪洋三氏のガイドブックに載っていたから買ったのだが、なぜ名盤とされる「カインド・オブ・ブルー」ではなく、「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」でもなく、いきなりこれを購入したのかは、残念ながら全く覚えていない。
覚えているのは、前回CDを購入した怪しげな店ではなく、地元の市街地にある比較的大きな輸入盤専門店で手に入れたことだ。CDがやたらと過剰包装だった(覚えていますか? 輸入盤って昔はそうでしたよね)ことだ。
その日一日はこのアルバムを、追悼の意味を込めてずっと流していた。流しながら「このアルバムはあまり追悼にはふさわしくないな。やっぱりアコースティックな、もっとジャズらしいアルバムの方がよかったな。」と思っていたように記憶している。
だが、今はむしろこのアルバムはとても“マイルスらしいアルバム”だったと思っている。なぜなら、いかにマイルスが新しい音楽に向かって挑戦し続けていたかが、とてもよく出ているアルバムだと思うからだ。
出だしの1曲目は、なんと“ラップ”で始まる。もちろん今のエミネムや50centのような重いものではなく、80年代らしい、軽めの“ラップ”だ。
それにしても。マイルスのトランペットの音は、どんな音楽にもしっくりと合うのだな、と思ってしまう(もしかしたら演歌にもあってたかも?)。
ラップはこの1曲だけで、あとはほとんどがジャズ・ファンクだ。今聴くと、これらのシンセ使いまくりのファンクは、少し古臭く感じる。
しかし、「タイム・アフター・タイム」である。この1曲だけで、このアルバムは永遠に残っていくと思う。
マイルスが、いかに美しいメロディーを、自らの“声”で、いかに美しく“歌う”ことができたのかを、身体で感じることができる1曲だからだ。
40年代から91年に亡くなるまでマイルスが一貫していたこと。それはたとえ音楽が新しくなっても、楽器がエレクトリックになっても、リズムが変わっても、コードが複雑になっても、お金持ちになっても、「帝王」と呼ばれるようになっても、どのようにして音楽をかっこよく・美しく人に伝えられるかを、絶えず追求していたことだと私は思う。
今でも覚えているのは、日曜のお昼前のニュースで、『マイルスが亡くなった』と報じていたことだ。映像は、焼酎メーカーの宣伝に出た際のものだったように記憶している。
実はその時点では、私はマイルスをそれほどよくは知らなかった(今では正規版アルバムで聴いていないものはないくらいなのだが)。亡くなったときに持っていた唯一のマイルスのアルバムがこれだった。
You’re Under Arrest/Miles Davis

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このアルバムは、前に挙げた2枚(3枚)のアルバムの次に買ったもののはずだ。岩浪洋三氏のガイドブックに載っていたから買ったのだが、なぜ名盤とされる「カインド・オブ・ブルー」ではなく、「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」でもなく、いきなりこれを購入したのかは、残念ながら全く覚えていない。
覚えているのは、前回CDを購入した怪しげな店ではなく、地元の市街地にある比較的大きな輸入盤専門店で手に入れたことだ。CDがやたらと過剰包装だった(覚えていますか? 輸入盤って昔はそうでしたよね)ことだ。
その日一日はこのアルバムを、追悼の意味を込めてずっと流していた。流しながら「このアルバムはあまり追悼にはふさわしくないな。やっぱりアコースティックな、もっとジャズらしいアルバムの方がよかったな。」と思っていたように記憶している。
だが、今はむしろこのアルバムはとても“マイルスらしいアルバム”だったと思っている。なぜなら、いかにマイルスが新しい音楽に向かって挑戦し続けていたかが、とてもよく出ているアルバムだと思うからだ。
出だしの1曲目は、なんと“ラップ”で始まる。もちろん今のエミネムや50centのような重いものではなく、80年代らしい、軽めの“ラップ”だ。
それにしても。マイルスのトランペットの音は、どんな音楽にもしっくりと合うのだな、と思ってしまう(もしかしたら演歌にもあってたかも?)。
ラップはこの1曲だけで、あとはほとんどがジャズ・ファンクだ。今聴くと、これらのシンセ使いまくりのファンクは、少し古臭く感じる。
しかし、「タイム・アフター・タイム」である。この1曲だけで、このアルバムは永遠に残っていくと思う。
マイルスが、いかに美しいメロディーを、自らの“声”で、いかに美しく“歌う”ことができたのかを、身体で感じることができる1曲だからだ。
40年代から91年に亡くなるまでマイルスが一貫していたこと。それはたとえ音楽が新しくなっても、楽器がエレクトリックになっても、リズムが変わっても、コードが複雑になっても、お金持ちになっても、「帝王」と呼ばれるようになっても、どのようにして音楽をかっこよく・美しく人に伝えられるかを、絶えず追求していたことだと私は思う。
初めて買ったCD(その2)
(その1)で購入したビル・エバンスのアルバムと同時に、もう一枚輸入版CDを購入した。
Tenor Madness/Sonny Rollins Quartet

¥1,013
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サキソフォン・コロッサス/ソニー・ロリンズ

¥1,619
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「あれ? 2枚あるじゃん!」と思われた方、2枚なのだが、1枚なのである。????
実は、なんと、”2in1CD”だったのだ! 当時私が購入したのは。
店でこのCDを見つけたときのことは、残念ながら全く覚えていない。多分「サキソフォン・コロッサス」、いわゆるサキコロが、岩浪洋三氏のガイドブックに載っていたから頭の中に入っていたのと、2つのアルバムが一枚に入っているという、「テレビデオ」並のお買い得感が、高校生の私の購買意欲をかきたてたのだと思う。(合計録音時間は79分ぐらいだったはず。)
どちらも1956年録音で、「テナー・マドネス」が5月、「サキコロ」が6月だから、録音時期から考えれば2枚が1つになっていてもまあおかしくはないけれど、前者はピアノ:レッド・ガーランド、ベース:ポール・チェンバース、ドラム:フィリー・ジョー・ジョーンズであり、後者はピアノ:トミー・フラナガン、ベース:ダグ・ワトキンス、ドラム:マックス・ローチとメンバーが全然違う。
特にフィリー・ジョーとマックス・ローチは、はっきり言って違いすぎる(笑)。当時ジャズ初心者の私でも、「The Most Beautiful Girl In The World」から「St. Thomas」のつながりは違和感ありまくりだった。
だから、『「サキコロ」は超名盤だ!』だと言われても、最初の出会いがこんな感じだったから、正直あまりピンとこなかった。
それでも慣れというのは恐ろしいモノで、やがて「The Most Beautiful Girl In The World」の最後の3音と、「St. Thomas」のドラムイントロとの間の、
「………………」
という、5秒ほどの無音部分が、非常に心地よくなってきた。それを聴きたい(って言うのかなあ?)がために、CDラジカセの前で40分近くじっと座っていることもあった。
最近はiPodで曲をシャッフルして聴いているから、こんなつながりはあまり気にならなくなってきたが、それでも未だに「The Most Beautiful Girl In The World」がたまにかかると、無意識のうちにあの無音部分と、それに続くドラムイントロを心のどこかで求めてしまっている自分に気づかされることがある(笑)。
まあ、そんなおかしな出会い方をしてしまった2枚のアルバムだけど、『「Tenor Madness」でのロリンズとジョン・コルトレーンとの壮絶なバトル』や『「My Reverie」の甘くてやさしくてアグレッシブなサックスの音色』や『「St. Thomas」でのノリまくったメンバーたちのすばらしい演奏」や『「Strode Rode」のスリル感あふれるサックスソロ』などなど、聴き所満載の、まさにジャズの醍醐味が詰まった作品だと思う。
こんな素敵な”2in1CD”に、音楽を聴き始めの時に出会えた私は、とても幸せだと思う。
Tenor Madness/Sonny Rollins Quartet

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サキソフォン・コロッサス/ソニー・ロリンズ

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「あれ? 2枚あるじゃん!」と思われた方、2枚なのだが、1枚なのである。????
実は、なんと、”2in1CD”だったのだ! 当時私が購入したのは。
店でこのCDを見つけたときのことは、残念ながら全く覚えていない。多分「サキソフォン・コロッサス」、いわゆるサキコロが、岩浪洋三氏のガイドブックに載っていたから頭の中に入っていたのと、2つのアルバムが一枚に入っているという、「テレビデオ」並のお買い得感が、高校生の私の購買意欲をかきたてたのだと思う。(合計録音時間は79分ぐらいだったはず。)
どちらも1956年録音で、「テナー・マドネス」が5月、「サキコロ」が6月だから、録音時期から考えれば2枚が1つになっていてもまあおかしくはないけれど、前者はピアノ:レッド・ガーランド、ベース:ポール・チェンバース、ドラム:フィリー・ジョー・ジョーンズであり、後者はピアノ:トミー・フラナガン、ベース:ダグ・ワトキンス、ドラム:マックス・ローチとメンバーが全然違う。
特にフィリー・ジョーとマックス・ローチは、はっきり言って違いすぎる(笑)。当時ジャズ初心者の私でも、「The Most Beautiful Girl In The World」から「St. Thomas」のつながりは違和感ありまくりだった。
だから、『「サキコロ」は超名盤だ!』だと言われても、最初の出会いがこんな感じだったから、正直あまりピンとこなかった。
それでも慣れというのは恐ろしいモノで、やがて「The Most Beautiful Girl In The World」の最後の3音と、「St. Thomas」のドラムイントロとの間の、
「………………」
という、5秒ほどの無音部分が、非常に心地よくなってきた。それを聴きたい(って言うのかなあ?)がために、CDラジカセの前で40分近くじっと座っていることもあった。
最近はiPodで曲をシャッフルして聴いているから、こんなつながりはあまり気にならなくなってきたが、それでも未だに「The Most Beautiful Girl In The World」がたまにかかると、無意識のうちにあの無音部分と、それに続くドラムイントロを心のどこかで求めてしまっている自分に気づかされることがある(笑)。
まあ、そんなおかしな出会い方をしてしまった2枚のアルバムだけど、『「Tenor Madness」でのロリンズとジョン・コルトレーンとの壮絶なバトル』や『「My Reverie」の甘くてやさしくてアグレッシブなサックスの音色』や『「St. Thomas」でのノリまくったメンバーたちのすばらしい演奏」や『「Strode Rode」のスリル感あふれるサックスソロ』などなど、聴き所満載の、まさにジャズの醍醐味が詰まった作品だと思う。
こんな素敵な”2in1CD”に、音楽を聴き始めの時に出会えた私は、とても幸せだと思う。