始めまして! 初めて買ったCD(その1)
Bill Evans at Town Hall/Bill Evans

¥1,303
Amazon.co.jp
始めまして! code.m.d.と言います。
この名前は、私の本名のイニシャル「M.D」から、大好きなミュージシャンであるマイルス・デイビスの曲名を拝借してつけました。そう、ご想像通り、ジャズ好きです。これからもよろしくお願いいたします。
*****
さて、今回新たにブログを始めるために、アメーバに登録した。その際の「ルーム」設定にある「一問一答」という項目の質問に、『はじめて買ったレコード・CDは?』というのがあった。「はて、なんのCDだったっけな?」としばらく考えてみた。比較的記憶力は良い方なので(但し勉強関係は壊滅的である)、5分ぐらいで思い出した。そのうちの一枚が上記のアルバムである。
ジャズを聴き始めたのは高校生のとき。最初は勉強するときのBGMに歌のない物を選ぼう、という趣旨の元、レンタルショップでCDを借りたのが大元の始まりだった。借りたのはオムニバス版のジャズシリーズだったと思う(今ディアゴスティーニで販売してる「クール・ジャズ」シリーズみたいなヤツだった)。そのno.1がビル・エバンスだった。
代表曲が並ぶ中で、最初に気に入ったのは「Five」だった。わざとリズムをずらしてイントロ(テーマ)が始まり、やがて4ビートにのって、パーカッシブで畳み掛けるようなピアノが鳴り響く。何度繰り返して聴いても全く飽きなかった。
今思えば、勉強中のBGMには全く似つかわしくなかったけれど、ここで聴いた音楽が、その後の私の人生を決めた。
ジャズに興味を持った私は、本屋でジャズのガイド本(確か岩浪洋三氏のアルバム紹介本だったと思う)を購入し、勉強そっちのけで読みふける日々を重ねた。なんとなくではあるが、ジャズの歴史みたいなものも、そのガイドブックからじわじわと頭の中にインプットされてきた。そして、この本に載っているCDが欲しくなった。
CDを買うということは、高校生の少ないお小遣いから考えると、ダイヤモンドを買うに等しかった……というのは言いすぎだけれど、まあでもそれくらいの一大イベントだった。
輸入版も扱っている、ちょっと変わったCD(レコード)ショップの前を通って自転車通学をしていたので、買うのはここにしようと決めた。
購入決行日、緊張からものすごく心臓の鼓動が早くなっている自分を叱咤激励して、学校帰りに店内に入った。まるで古本屋のような店内には、たくさんのCD・レコードが、山のように積まれていた。
ガイドブックに載っているアルバムは、何度も何度も読み返していたので、完全に頭の中に入っていた。とりあえずジャズのコーナーで、覚えているアルバムを探した。そこで見つけたのが「Bill Evans at Town Hall」とだった。(あともう1枚も購入したが、それは『その2』で。)
ものすごく愛想の悪い、口ひげを生やした店主(だと思う、多分)の前で商品を差し出し、4~5000円という大金を出したとき、私はもしかしたら震えていたかもしれない。
逃げるように店を飛び出し、自転車を全速力でこいで家に向かった。最初は緊張からの開放でホッとした気持ちの方が大きかったけれど、やがて時間が経つと、「早く家に帰って聴きたい!」という願望から、自転車はどんどんスピードアップしていった。
家に着くと、飛び込むように部屋に入り、急いで封を開け、CDラジカセのターンテーブルに載せた。
それからは浴びるように、購入したCDを何度も何度も、溝が擦り切れるくらい(そんなことはないけれど)聴いた。
当時も今も思うのだが、「My Foolish Heart」での、エバンスと、ベースのチャック・イスラエルとの語りあうような演奏が、ホントに素晴らしい。”インター・プレイ”なんて言葉を知ったのは、だいぶ後になってからだった。
まだホレス・シルヴァーもセロニアス・モンクもレッド・ガーランドもウィントン・ケリーもキース・ジャレットもチック・コリアもハービー・ハンコックもセシル・テイラーもアンドリュー・ヒルも知らなかった高校生にとっては、「ジャズピアノとはこういうものなのだ!」と思ったことを覚えている。それはその後、とても良い意味で裏切られることになるのだけれど。
今ではCDも気軽に大して迷うことなくホイホイと買えるようになったけれど、やっぱりあの時の興奮と喜びと感動を、決して忘れないようにしたいなと思う。

¥1,303
Amazon.co.jp
始めまして! code.m.d.と言います。
この名前は、私の本名のイニシャル「M.D」から、大好きなミュージシャンであるマイルス・デイビスの曲名を拝借してつけました。そう、ご想像通り、ジャズ好きです。これからもよろしくお願いいたします。
*****
さて、今回新たにブログを始めるために、アメーバに登録した。その際の「ルーム」設定にある「一問一答」という項目の質問に、『はじめて買ったレコード・CDは?』というのがあった。「はて、なんのCDだったっけな?」としばらく考えてみた。比較的記憶力は良い方なので(但し勉強関係は壊滅的である)、5分ぐらいで思い出した。そのうちの一枚が上記のアルバムである。
ジャズを聴き始めたのは高校生のとき。最初は勉強するときのBGMに歌のない物を選ぼう、という趣旨の元、レンタルショップでCDを借りたのが大元の始まりだった。借りたのはオムニバス版のジャズシリーズだったと思う(今ディアゴスティーニで販売してる「クール・ジャズ」シリーズみたいなヤツだった)。そのno.1がビル・エバンスだった。
代表曲が並ぶ中で、最初に気に入ったのは「Five」だった。わざとリズムをずらしてイントロ(テーマ)が始まり、やがて4ビートにのって、パーカッシブで畳み掛けるようなピアノが鳴り響く。何度繰り返して聴いても全く飽きなかった。
今思えば、勉強中のBGMには全く似つかわしくなかったけれど、ここで聴いた音楽が、その後の私の人生を決めた。
ジャズに興味を持った私は、本屋でジャズのガイド本(確か岩浪洋三氏のアルバム紹介本だったと思う)を購入し、勉強そっちのけで読みふける日々を重ねた。なんとなくではあるが、ジャズの歴史みたいなものも、そのガイドブックからじわじわと頭の中にインプットされてきた。そして、この本に載っているCDが欲しくなった。
CDを買うということは、高校生の少ないお小遣いから考えると、ダイヤモンドを買うに等しかった……というのは言いすぎだけれど、まあでもそれくらいの一大イベントだった。
輸入版も扱っている、ちょっと変わったCD(レコード)ショップの前を通って自転車通学をしていたので、買うのはここにしようと決めた。
購入決行日、緊張からものすごく心臓の鼓動が早くなっている自分を叱咤激励して、学校帰りに店内に入った。まるで古本屋のような店内には、たくさんのCD・レコードが、山のように積まれていた。
ガイドブックに載っているアルバムは、何度も何度も読み返していたので、完全に頭の中に入っていた。とりあえずジャズのコーナーで、覚えているアルバムを探した。そこで見つけたのが「Bill Evans at Town Hall」とだった。(あともう1枚も購入したが、それは『その2』で。)
ものすごく愛想の悪い、口ひげを生やした店主(だと思う、多分)の前で商品を差し出し、4~5000円という大金を出したとき、私はもしかしたら震えていたかもしれない。
逃げるように店を飛び出し、自転車を全速力でこいで家に向かった。最初は緊張からの開放でホッとした気持ちの方が大きかったけれど、やがて時間が経つと、「早く家に帰って聴きたい!」という願望から、自転車はどんどんスピードアップしていった。
家に着くと、飛び込むように部屋に入り、急いで封を開け、CDラジカセのターンテーブルに載せた。
それからは浴びるように、購入したCDを何度も何度も、溝が擦り切れるくらい(そんなことはないけれど)聴いた。
当時も今も思うのだが、「My Foolish Heart」での、エバンスと、ベースのチャック・イスラエルとの語りあうような演奏が、ホントに素晴らしい。”インター・プレイ”なんて言葉を知ったのは、だいぶ後になってからだった。
まだホレス・シルヴァーもセロニアス・モンクもレッド・ガーランドもウィントン・ケリーもキース・ジャレットもチック・コリアもハービー・ハンコックもセシル・テイラーもアンドリュー・ヒルも知らなかった高校生にとっては、「ジャズピアノとはこういうものなのだ!」と思ったことを覚えている。それはその後、とても良い意味で裏切られることになるのだけれど。
今ではCDも気軽に大して迷うことなくホイホイと買えるようになったけれど、やっぱりあの時の興奮と喜びと感動を、決して忘れないようにしたいなと思う。