

「アポイント」
伝えたつもりが、
伝わらない。
親しき仲に垣をせよ(したしきなかにかきをせよ):
親しい間柄ではつい気がゆるみがちだから、なおさらに節度を守ることが大切だということ。心やすく親しい間柄であっても、礼儀は守らなければならないことで、親しいからと言って、礼儀を忘れると、かえって不和になることが多いこと。「垣」は垣根。転じて、隔ての意。
注:
お互い合意で「今度、会おう」と言ったところで、口約束は当てにならないものである。それだけに、メールやSNSで活字に残れば、約束は確実だと信頼度が高くなるものである。年配の友人から「日曜に花見をしよう」とメールが来たので、「それなら、翌週の日曜に落語に行こう」と返信したところ、たいそう喜んだ返事が返ってきたきた。そのため、スケジュール帳には“翌週の日曜”にアポイントを記入。そして“この日曜”は朝寝を決め込んでいたところ、早朝から鳴り響く電話のベル。「もしや?」と思い慌てて出ると、「待ち合わせのバス停に来てます」と予想通りの声がする。こちらは“花見を落語に変更した”つもりだったのだが、先方は“花見も、落語も”行くものと思っていたようである。わかるように伝えたつもりでも、ちゃんと伝わったかどうかは、わからないものだなあ。活字だからって、安心できないね、…という、寝起きの大騒動。