

「菜の花」
ブランド名に劣らぬ
みごとな見栄っぷり。
内裸でも外錦(うちはだかでもそとにしき):
内実はいかに苦しくても、世間体は飾らなければならないことのたとえ。世渡りには、体制をつくろうことも必要というたとえ。貧しくて家の中では裸同然の姿をしていても、外に出る時は立派な服装をして世間体をつくろう意味。
注:
いつも歩き慣れた“通り”とはいえ、なぜか同じ“道”を歩き、車道を挟んだ“反対側の道”を歩くことは稀なものである。休日の外出で、たまたま“反対側の道”を歩いたところ、一間はあるガラス張りのショーウィンドウに、見事な菜の花が活けられていた。あまりに見事な出来栄えに立ち止まったところ、アロマの良い香りが店内から漂ってきた。「さすが高級ブランド店は違うなあ」とホレボレしたのも束の間、よくよく見ると造花であった。高級店もその内実は厳しいようである。とはいえ、センスが良すぎると、見栄も見栄えも立派なものだなあ、…という感嘆。