

「寒行(かんぎょう)」
火の用心、はできても、
これはムリ。
歳寒の松柏(さいかんのしょうはく):
松や柏が冬になっても葉の色を変えずにいるところから、逆境に置かれても、節操が堅く、いかなる困難にも屈しないこと。また、逆境にあってはじめて、人の真価がわかることのたとえ。
注:
お寺での写経や座禅、修行体験など、一部の間ではブームとなっているようである。とはいえ、肉体的な苦痛を伴う内容だと、希望者は少ないはずである。日本の北部~西部まで、広範囲に冷え込んだ本日、禅宗の“寒行(かんぎょう)”が始まった。小太鼓を叩きつつ、お念仏を唱え、寒い道を行脚する。ご近所がその宗派のため、その様子は伺えるものの、とても自分には勤まらない。せいぜい出来るのは、深夜の「火の用心」程度である。お坊さんも努力してるんだね、見えるところだけでも見習わなきゃ、…という、寒がりならではの感動。
※ 寒行(かんぎょう)
小寒から節分までの寒中30日間に,僧俗ともに行う修行。一年中で最も寒い時期の修行であるために,厳しい苦行となるが,その苦行が多くの功徳(くどく)をもたらすという信仰が背景にある。一般に寒行には僧侶を中心とした寺堂や道場での座禅・誦経・念仏・題目のほか,鉦を叩きながら民家の軒先や社寺を巡って念仏や和讃を唱える〈寒念仏〉,鈴を振りながら裸足で薄着して社寺に参詣し祈願する〈寒参り〉,冷水を浴びて神仏に祈願する〈寒垢離(かんごり)〉などの所作がある。