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// TimeLine:20200622
// NOTE:
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TITLE:
虚のもの、実のもの。
SUBTITLE:
~ Fat in your body is burned. ~
Written by BlueCat


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::いかなる政体を持つ国家であろうと、それゆえ、国家を維持していこうと望む者は、自国民を武装させ、自国民による軍隊を持たねばならない。
 これは、歴史上、力を使って大きな効果をあげたすべての人に、共通して見られる特色である。




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//[Body]
 最近、仕事を請けるとき、タダで引き受けている。
 まさかこれが経済という概念に対する復讐であるとは、誰も気が付かないであろう。
 僕にとっての復讐とは、目立たず、気付かれず、いつの間にか根底から外堀からなにもかも覆っている状態を作ることだ。
 何が成されたかが肝要なので、誰がしたかなんて関係がない。だから、僕が何かをしなくてもよい。

 復讐という言葉を使っているからといって、誰かを呪ったり殺める必要はない。
 憎悪はそれなりに必要だけれど、大事なことは計画や理想、理念である。
 理想のない復讐は空しい。計画のない復讐は成功しない。
 けれども夢想する未来があるなら、そこに向かって人は進むことができる。
 どんな場所だっていい、どんなに荒唐無稽な理想でもいい。
 アヤしいセミナーみたいになってしまうかもしれないが、僕はそんなふうに、理想に向かってのんびりぼんやり生きている。

 ちなみに、僕は理想を持たず、計画性がないとよく弟子に叱られる。
 飛行機旅に重い荷物は要らない、というのが僕の信条ではあるから、間違ってはいない。

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 僕は実(じつ)としての経済についてを、良いものとして評価している。
 しかし経済は本来的に概念であり、それは貨幣によって暫定的なカタチを持つ。
 キャッシュレス化によって、貨幣はカタチを失いつつあるのかもしれないが、同時に経済の本来の姿に近づこうとしているのだろう。僕は現金主義だけれど。

 ときどきwebニュースで「実業家の○○氏が」なんてあったりするが「実業家」なんて肩書きは、若すぎて何だか分からなかったことが非常にリアルに胡散臭く感じてしまうこの頃だったりします。お歳を召されましたねぇ。
 実業と虚業の狭間の、どちらかというと虚業寄りに金融業があるようにも感じるわけで、これをもって経済が概念的で本来的に胡散臭いものであることの証明に代えさせていただきたいと思います。(発想が乱暴)
 要は実業家という言葉自体がすでに虚ろで胡散臭いということ。

 そんな私は最近、名刺を作ろうかと真剣に悩んでいます。
 職業は「思想家」。猫なのに、詩人にして思想家にして技術者だなんてカッコイイんじゃないのか、ただそれだけの理由ですが。

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 人は基本的に、虚のものを嫌う。
 当然だろう、虚のものとは実在しないものであり、ために役に立たない、実用をなさないものであり、ときに他者を陥れ、欺き、詐取するためにさえ使われる。
 ゆえ当然に、実のものを人は好む。
 概念的にも、虚のものが、後ろ暗いものであるのに対して、実のものは明るく堅実である。

 しかし実のものとて、盲信していれば単なる宗教と変わらない。
 宗教の定義は手元の辞典によると、以下のように定義されている。

神仏などを信じて安らぎを得ようとする心のはたらき。また,神仏の教え。
経験的・合理的に理解し制御することのできないような現象や存在に対し,積極的な意味と価値を与えようとする信念・行動・制度の体系。

 現代においては宗教も即物的になって、実を伴い、経済で交換されるのが必然のようだ。
 だから科学も、経済も、法律も、倫理も、道徳も、宗教的だと僕は揶揄する。
 いや揶揄などではない。事実それを信仰して、崇拝している人たちは少なくない。いや多い。それどころか全員そうだろ白状しろ(ばぁん!)(机を叩く音)

 多くの人が思考することをやめ、検証することなどせず、無条件に礼賛するようになれば、それがこの国では宗教だ。
 だからこの国では、宗教が嫌われることになった。
 思考することをやめ、検証することを非難し、無条件に礼賛しない者を排斥するようなありようは、不誠実でファシスティックだから、ということだろう。
 しかし本来の宗教のその多くは、信念が必要で、意味と価値を見いだす行動の中には思考と検証が必須で、ために無条件に礼賛するものだけに門戸を開くような制度をよしとしない、とても哲学的なものだ。
 つまり宗教が悪いのではなく、排他的に盲信してゆくアタマワルさが悪いのである。
 無知が罪なのではない、考えないことが罪なのだ。
 だから結局、宗教嫌いという信仰にどっぷり浸かっている人もいる。
 僕はまぁ、自由なイキモノなので、猫の神様以外はどうでもよいのですが。

 それにしても思考せず、検証せず、批判者を排斥するのは、日本の国民性か、あるいは人間の特性か、あるいは生命の本質か、もしくは何者かの誘導によるものなのだろうか。

 考えもせず、検証もせず、排他を繰り返せば、それは虚になる。
 実があることを盲信し、実がなくなることを確認せず、虚が混じることを疑わない集団は、あっという間に誰かにとって都合のよい装置になってしまう。
 歴史にいくつも悲劇があるではないか。
 なぜ歴史を学んでおいて、歴史からは学ばないのだろう。
 それが人間だというのなら、はぁ左様ですか、としか答えようがない。
 人間やめて猫になっておいてよかった、と安堵する場面だろうか。

 本来的に人間が嫌っていたはずの虚なるものが、実なるものであると盲信させられるうちに、実になるのである。
 だから赤信号はみんなで渡れば怖くないし、大々的な宣伝を行えば経済が動いてもいた。

 しかしいずれも、不誠実ではないだろうか。

 食品はまだしも、薬剤や洗剤などの成分表示をきちんと確認する人を、僕はあまり知らない。
(僕はかなりまじまじと見るが)
 たとえばお風呂の洗剤と食器洗い洗剤とトイレの洗剤と洗濯洗剤の違いを、どれだけ知っていますか、ということ。
 知っていれば、それらを使い分ける理由はある。
 機能には原理があって、理由があるからだ。
 しかし機能や原理を知らなければ、どれを兼用したところで、その人は気づかない可能性がある。
 だから使い分ける理由を、持っていないことになる。

 原理を知らず、理由もないのに、なんとなく「それがそれである」と思っていること、トイレはトイレ洗剤でないと綺麗にしてはいけない、ならないと盲信していることは、不誠実ではないのだろうか。

 経済現象の多くも、結果が先にあって、原理は後付けされるものがほとんどだ。
 なぜならそれは人間の行為であり、集団によって形成される現象だからだ。
 それなのに原理が先にあって、それを理由に、結果を導けると思っている馬鹿がいる。

 それはたとえるならば、競馬などで「この馬が統計的により先頭に立つ(勝率が高い/配当倍率が低い)からこの馬に賭ける」というのと同じくらい、現実的で馬鹿げている。
 物価を上げれば経済が回るなんていうのは「漏斗を使えばバケツからペットボトルに水を移せるのだから、そのまま上下を逆さにすれば、ペットボトルの水をバケツに移せる」というのと同じくらい乱暴で馬鹿げているということ。ペットボトルから直接注げよ阿呆か。

 現象から原理を憶測し、検証もなく、批判も受け容れずに強行するのは、つまり狂信的であるということだ。

 特に政治を批判するつもりはないが、経済という虚のものは、そのくらい、実のものとして社会に浸透しているということ。
 人々の多くはそれを「経験的・合理的に理解し制御することのでき」ないまま、にもかかわらず経済に対して相も変わらず「積極的な意味と価値を与えようと」躍起になっている。そういう体系が、この社会を構成している。
 みんなも信じているでしょう、お財布の中の貨幣を。
 だからこの世界は経済という共通の宗教を崇拝していて、その中には考えもせず、検証もせず、排他的に盲信する人間がいるのだ。
 そしてそういう人間がこの国では多数派になっている。

 さらにいえば、僕は無条件に少数派に立ち位置を取ろうとするから、経済を盲信する行為を批判するのである。

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 ゆえに僕は経済に反旗を翻しているようには一切見せず、復讐を果たしてゆく。
 仕事をタダでこなすことは、誰かからすれば「馬鹿げたこと」であり「損なこと」であり「無駄なこと」である。
 申し訳ない、頼めない、という人もいるから、そういう人は、好きなように僕に何かを与えればいいし、それが貨幣であったところで僕は文句を言わない。
 ただ「経済ありきの人間の存在」を僕は疑っていて、もしも人間が「経済ありき」の存在だと定義されているなら、それには反対したいのだ。人間は人間であって、現金輸送車でもなければ財布でも金庫でもない。

 経済が僕に値段を付けることを僕が否定することによって、人は僕を経済で動かせなくなる。
 僕は経済から引きはがされて、その人と僕との関係が残って浮かび上がる。
 そうして初めて、人は、人との関係や経済の姿をそれぞれ独立したモノとして認識できるようになるのではないだろうか。
 すると虚に肥大した経済は、ようやく実を取り戻すことになる。

 それに「僕を経済以外で使う」ことは、経済至上主義者にとって、非常にありがたいものである。タダで労働力や知識が手に入る。
 そして僕は、関係性を手に入れる。
 経済でしか動けない人間は関係性を使えない(コネクションの問題ではなく、忠義の問題である)から、僕は僕の気分でその労働を放棄できるだけの関係性を手に入れる。
 経済で動かない人間を動かすためには、もう、紙幣を積んでも通用しない。
 ために、少なくとも僕の周囲で経済はその価値を失う。
 僕にとってはそれが、僕という者を経済から引き剥がす手段であり、経済を根底から否定する価値観の提示になる。

 もちろん、もちろん。
 僕は経済を憎んでいるのではない。
 人間を経済と癒着させて、正体の分からないイキモノにさせてしまうメカニズムを憎悪しているのだ。

 経済から自分を引き剥がして周りを見るがいい。
 世にいる多くのオカネモチは、ただお金を持っているだけであって、名士とも君子とも限らないことが分かってくる。
 もちろん中には本当に人間として上品で、素晴らしいと思える、後塵を拝したいと思える人もいる。
 またお金のない人たちは、たかだかお金がないくらいのことで萎縮する必要などないということも当然に分かるし、そうした人の中に君子が埋もれている可能性だって充分考えられる。人は最初から君子として生まれたりはしないからだ。
 自分が経済によって使われる人間であるのか、人間に依頼されて経済が発生する人間であるのか、そういった立ち位置も決められるだろう。

 経済的にいえば、薄利多売の競争をするのは悪業だと僕は考えている。
 その上で僕は、僕が経済から切り離されるだけの自由と経済を必要として、今の位置に立っている。
(結果として無職だけどな!)

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今日の猫:「なんでやねん!」

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 人間と経済が渾然一体となることは、人間がモノや現象や数値として扱われるということだ。
 しかもそれを扱うのは、必然に人間なのだ。
 そうされることを許せるという人は、経済に毒されているのだろう。
 もちろん誰が経済を崇拝しようとかまわない。
 僕はそれを尊重する。
 経済そのものは愛情と同じくらい、人間の関係や感情に寄り添ったモノのはずだ。
 だから僕は、本来的な経済は好ましいものだと思っている。
 誰かに感謝したり、喜びを伝えたり、心配していて力になりたい想いをカタチにできるのは経済の力のひとつだ。
 
 だから、僕は経済を崇拝しない。
 経済と癒着したイキモノも、イキモノと癒着した経済も、信じない。
 僕は経済と人間が癒着したイキモノを許さない。
 虚に肥え太るメカニズムがそこに見えたなら、僕は復讐を始めるだろう。
 道具が人間を超え、その上人間を支配すべきではないと、僕は思っているから。
 ましてそれが、一部の人間の私利私欲のためだとしたら、誰がそれを許そうか。

 真面目に語ってしまえばしまうほど、きっと無謀な抵抗に映るだろう。
 いかんせん多勢に無勢で、非常識で、荒唐無稽で、つまりは虚のものだ。非現実的だ。
 だから僕は、基本的に、誰にもこんな絵空事を言わない。
 絵空事、虚言、妄信、それこそが私の心に巣食っていると誰かが嗤ったとして、共に笑うだろう。
 みんな経済に支配されているから。
 実と信じる経済が、そこにいるから。
 誰もこんな復讐を理解しないだろうから。
 そして人間を信じているから。

 だから僕は、のんびりぼんやり、今日も僕を生きている。
 暗闇でひっそりと、復讐を誓いながら。




 



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::金銭で傭(やと)うことによって成り立つ傭兵(ようへい)制度が、なぜ役立たないか、の問題だが、その理由は、この種の兵士たちを掌握できる基盤が、支払われる給金以外にないというところにある。
 これでは、彼らの忠誠を期待するには少なすぎる。彼らがその程度のことで、傭い主のために死までいとわないほど働くと期待するほうが、甘いのだ。
 だから、指揮官に心酔し、その下で敵に勇敢に立ち向かうほどの戦闘精神は自前の兵士にしか期待できない。




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[出典]
~ List of Cite ~
 文頭文末の引用は、

「第一部 君主篇」(p.130)
 From
「マキアヴェッリ語録」
(著作:塩野 七生 / 発行:新潮文庫)

 によりました。

なお、引用文中のルビ文字は『()小括弧』にて記述しています。






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[NEXUS]
~ Junction Box ~
[ Cross Link ]
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[Engineer]
  -工場長-/-青猫α-/-赤猫-/-黒猫-/-BlueCat-/-銀猫-

[InterMethod]
  -Algorithm-Chaos-Derailleur-Diary-Ecology-Engineering-Interface-Kidding-Recollect-Stand_Alone-Technology-

[Module]
  -Condencer-Generator-JunctionBox-Transistor-

[Object]
  -Camouflage-Human-Koban-
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[Cat-Ego-Lies]
-青猫のひとりごと-:-夢見の猫の額の奥に-



//EOF