転生したらカシオスだった★
-聖戦-
エリシオンに到着したカシオスとシャイナ。
シャイナは、携帯式のガソリンを持参している。
『ハーデスの肉体を燃やしちまうんだよ!! そうすりゃ、ハーデスの魂は 器を失い、ただの浮幽霊になっちまう。』
『流石シャイナさんだ!』
シャイナによる「ハーデスの肉体が眠る神殿ごと放火する作戦」の為、シャイナとカシオスは、ハーデスの肉体が眠る神殿へと駆ける。
だが、進入者に勘づいたヒュプノスは、タナトスを向かわせる。
『フハハハハハ、ハーデス様の肉体が眠る神殿へ近づくとは、なんたる不純なウジ虫共め!!』
タナトスが飛ぶように急接近する。
『チッ、勘づかれたか!!』
シャイナは、振り返る。
ーー不味い!相手は黄金聖闘士の完全な格上の、タナトスか!!
本来の聖闘士の世界なら、黄金聖衣を纏った星矢達5人が総ナメにされている。
神の血の力で、神聖衣を纏わない限り、このタナトスには勝てない!
『シャイナさん!! ここは、オレが食い止めます!! 貴方は、ハーデス神殿に向かってください!』
『か、カシオス!! アンタ1人を置いていける訳無いだろ!アタシも一緒に、、、』
シャイナは、カシオス(オジマさん)の身を案じ、一緒に残ろうとする。
『シャイナさん!! 貴方は、力量の差も解らないのか!?』
カシオス(オジマさん)は怒鳴った。
『か、カシオス、、、オマエ』
シャイナは、カシオス(オジマさん)の言葉に返せなくなる。
『シャイナさん!! 貴方は、優しい人だ!オレは、貴方の弟子として、、、この世界に転生出来て良かった! だが、戦いに勝つには優しさだけじゃ ダメなんだ!!』
カシオスとして ではなく、転生者リヤ オジマとして声を張り上げる。
『フン!! キサマ、異世界からの転生者であったか!? どうりで、冥界や 世界各地の聖闘士達の動きが 良い訳だ、、、キサマの入れ知恵の仕業だったのか、、、』
死を司る神 タナトスは、人の死に関わりを持つ事が多く、生前の記憶を持って第二の人生を送る者や、異世界(別の世界)から魂が宿る事例にも関わらる事が少なくなかった。
それ故に、リヤ オジマの 「転生」したという言葉をすぐに理解した。
ーーコイツ!! 何を企んでいる?
『シャイナさん!! 早く、ハーデスの肉体の眠る神殿へ! ハーデスさえ倒せば、、、』
『チッ、、、カシオス!! あんまり無茶するんじゃないよ!』
シャイナは、先にハーデスの肉体が眠る神殿へと急ぐ。
『さて、オレは、、、死を司る神。人の生き死に関わる事が多いのでな、、、見えるぞ、、、キサマのやってきた 世界が、、、』
『そして、キサマが大切にする家族の姿が見えるぞ、、、クハハハハ』
タナトスは、何故か冥界の鎧を纏っていない。そして、すでに戦闘後なのか、大分ボロボロになっている。
『キサマを、、、元の世界へ、輪廻転生してやろうか? 大切な家族の元へ 戻るが良い!』
タナトスの目が、一瞬だけ赤く光る。
すると、カシオスの肉体から、転生前の リヤオジマの魂が分離し始めた。
『うォォォォ!! ちょっと待て!! さすがに、今
ここで、、、元の身体に戻ったら、、、』
リヤ オジマの視界には、カシオスの背中が見えた。
ーー待て待て!! いや、最終決戦終わってないだろ!! オレだけ 退場とか、さすがにないだろ!
『クハハハハハ どうだ?オレは、優しいだろ?オレは、死を司る神だ!魂を引き抜いて、別次元の肉体(オジマさん)へ入れるなど 朝飯前だ!』
『そぅら、見せてやろう!オマエの愛した世界と、愛する家族の姿だ!』
タナトスは、空に 病院で昏睡状態になっているリヤ オジマと、傍で声をかけ続ける家族の姿だった。
ーーっ!!
リヤオジマの魂は、カシオスの背中から、離れ始めている。
そして、このまま、リヤ オジマの身体に戻ろうとしている。
このまま 戻れば、家族の元へ帰れる。
今、声をかけ続ける 家族に、安心させてやりたい。
ホントは、家族の泣いてる姿を見たくない、、、
もう、帰るべきなのか、、、
おとうさぁぁぁん!!
ーーーッ!!
空に浮かび上がる、病院内の、家族の姿が、、、呼びかけ続ける息子の姿が目に写る。
タナトスが仕掛けた、冥闘士の配下達が、病室の家族に迫っていた。
ーー辞めろォォォォォォ!!
ーー家族だけは、辞めてくれェェェ!!

カシオスの肉体から、ただ魂として離脱しかけるリヤオジマ。
目の前で家族が、冥闘士に襲われようとしたその時、
ペガサスの聖衣を纏った星矢がやってくる。
『シャイナさんから、言われて来てみれば!! このザマだぜ!! オマエら(冥闘士)どこまで腐ってやがるんだ!! 何の罪の無い一般人まで巻き込みやがって!!』
病院に押しかけた冥闘士達は、3人。
地陰星デュラハンのキューブ。地劣星エルフのミルズ。地走星ゴーゴンのオクスだった。
本来の聖闘士星矢の世界なら、冥衣のサガ、シュラ、カミュにより冥衣を剥ぎ取られる形で退場していたが、転生したらカシオスだった★の世界では、黄金聖闘士が冥闘士になれなかった関係では、まだ生存していたのだ。
ーーイカン、星矢は脱臼でまだ両肩が完治していない。

『ぐぅ、、、、痛ッ』
右肩を抑え膝をつく星矢。
『コイツ、、、聖闘士のクセに、肩を痛めてやがるぜ〜』
『戦えないクセに、聖衣だけ一丁前に装着してやがる!!』
冥闘士達は、口々に星矢の不調に罵声を浴びせる。
ーー星矢ッ
『冗談じゃないぜ!! こんな時まで、脱臼で戦えないのか!!』
星矢は、肩を押さえながら苦痛の表情で立ち上がる。
『一発だけで良い、、、一発だけで、良いからッ
オレの肩よォォォォォォ!!
動いていてくれェェェェェェ!!』



リヤ オジマは、サガ、シャイナと共に、病院を訪れ、(リヤオジマの)家族に会いに行った事を思い出した。
ーーあの時、 オレの息子は、いつ意識が戻るか、解らないオレの為に 聖闘士星矢のコミックを音読していた!オレは、カシオスの肉体で会いに行き、"己の歯で、柿を剥いて"" 息子に手渡した!! そして、誓ったんだ!
-光溢れる素晴らしい世界を 取り戻すと!!-
オレは、約束したんだ!
だから!!
オレが 家族の所に戻るのは、
オマエ達を倒した後だァァァ!!
今こそ!燃え上がれ!! 家族を守る為に!!
約束果たす為に!!
リヤオジマの魂は、燃えあがり、
愛するモノを死んでも守り抜きたいという強い意識が、阿頼耶識の次元にまで高まった。
燃えろ!オレの小宇宙よ!!

リヤオジマの魂は、闘志を燃やすカシオスと再び甦る。

リヤ オジマは、カシオスとして、決着をつける為に、真っ向から向かって行く。




タナトスは、先のアベルとの闘いで極限にまで消耗していた為、急接近するカシオスに対応出来なかった。









『!!、、、あ、アレは!! ハーデスの肉体が眠る神殿が、燃えている!!』
カシオスは、シャイナが向かったハーデス神殿の方角を見ると、まさかの炎が上がっていた。
『ハーデスの肉体を燃やしちまうんだよ!! そうすりゃ、ハーデスの魂は 器を失い、ただの浮遊霊になっちまう。』
と、エリシオンに来た時に言っていたが、ホントに実行したのだ。

肉体を失った、ハーデスの魂は
シャイナの宣言通り、浮遊霊となり、戦線に復活する事が出来なくなった。
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