こんにちは。

アドラー心理学 褒めない叱らない勇気づけ子育て 春木恵です。

先月、茨木市大池小学校家庭教育学級様のご依頼で、勇気づけ講座をさせていただきました。


「家族がニコニコになる勇気づけ」というテーマで

〇聴き上手になる

〇心の声を聴く~悪魔と天使のささやき~

〇ヨイ出し探偵になる~ダメ出しをやめる~



といったお話をしましたら、こんなご質問をいただきました。


読書が好きな子供。帰宅後宿題もせずにずっと読書。つい怒ってしまうときはどうしたら?



読書が好き!っていいですよね~。

「うちの子、本を読まないの」と、悩まれてるママのほうが多いですもんね。



こちらのママは、2つのことでお困りなのかなと感じます。

①ママは、子供が宿題せずに読書することが、困る

②ママは、自分が子供に怒るのをやめられなくて、困る



主語が分かりやすいように「ママが」としました。

お悩みの多くは、ママが困ることと、子供が困ることが、ごちゃまぜになってることが多いので

こうして、誰が何に困っているのか、分解するといいと思います。



ママは、子供が宿題せずに読書することが、困る


なぜ困るのでしょう?

何が困るのでしょう?

まず、ママが困っていることを、具体的にお子さまに伝えて、

読書のまえに宿題するにはどうしたらいいのか、

親子で決めるといいのではないでしょうか。


ただ、お子さまが「宿題の前に読書したい」なら、その想いもくみ取りたいですね。

もしかしたら、リラックスしてからのほうが、宿題がはかどるのかもしれない。



宿題は、子供の課題です。

いつやるのか、どんなふうにするのか、子供が決められるといいですね。

子供が「ママ手伝って」「ママ分からない」というなら、一緒に宿題してもいいかもしれません。





ママは、自分が子供に怒るのをやめられなくて、困る


よく「ついカーッとなって、怒っちゃうの」というママがいらっしゃいますが、

怒る・怒らない は、自分で選ぶことができます。


そのためには、この3つが大切。

①怒りのねっこに気づく

②感情が小さくなるのを待つ

③ねっこの想いを伝える



「怒り」は、「怒り」だけでは存在しません。

心のねっこに、不安・心配・焦り・哀しい・寂しい・期待…といった、本当の想いがあります。

たとえば、「宿題せずに読書をする」ことに怒る時は、心のねっこに

・宿題が終わらないのでは…という焦り

・宿題できない大人になりそうで心配

・好きなこと(読書)より、やらなければいけないこと(宿題)を優先できる大人になってほしい(期待)

といった、想いが想像できますが、いかがでしょうか?



心のねっこの想いは、無意識にあらわれるので、自分でも分かりにくいです。

自分で分からないものは、相手(子供)にも伝わりません。

想いが伝わらない、相手が思い通りにならないと…「怒り」が出てきます。



「怒り」があれば、手っ取り早く、相手を思い通りに動かせるから。

これは、赤ちゃんの頃に身につけたスゴ技。

赤ちゃんは、泣けばオムツを替えてもらえて、ミルクをもらえて、あやしてもらえます。

感情的に泣けば、思い通りに大人を操れることを、体が覚えているのです。


デメリットは、ねっこの想いは伝わらないこと。関係がギクシャクすること。

ママはもう、大人なので、「感情」と「想い」をわけて、相手に伝えられるといいですね。



好きなことをしたらダメ、と思っていると、他人にも強要してしまう時がある


最後に、ママ自身が「好きなことをガマンしなくちゃ」と強く思っていると

無意識に他人に強要してしまうことがあります。

相手は、心の鏡だから。

・子供が好きな読書をするのにカチンとくる

・夫がTVで好きな野球を見るのにイライラする

という時は、あなた自身が「好きなことをガマン」しすぎのサインかもしれません。

あなたの心の声に、耳を澄ましてみてくださいね。




最後までお読みいただき、ありがとうございます。