俺は時々無性に独りになりたくなる。

 

我慢の限界に達した時、ビッチ母娘の包囲網から逃れたくなるのだ。

 

そんな時は車にキャンプキットを詰め込み、独りキャンプ場に出かける。

 

4年前の初秋

 

夏休みが終わりキャンプ場は閑散としていた。

 

母娘のビッチぶりに疲れ果てていた俺にとって、この閑散さは天国だった。

 

独りでバーベキューを楽しみながらの森林浴、最高だ。

飯はうまいしビールもうまい、何より空気がうまい。

 

夏の間は子供づれの家族で賑わっていただろうキャンプ場は

俺一人の貸切りキャンプ場になっている。

なんて贅沢なんだビックリマーク

 

あいつらのビッチ攻めで傷ついた俺のハートは大自然に癒されていた。

 

西陽で空がオレンジ色に染まり、日が傾き始めた。

 

夜空に輝く万遍の星を見上げて俺は感動に浸るだろうなぁキラキラ星空キラキラ

 

と想像しワクワクしながら俺はいつの間にか車の中で眠ってしまった。

 

だれ〜もいないキャンプ場

 

停まっている車は俺の一台だけ

 

その車には俺一人だけ

 

目が覚めた瞬間、俺は自分がどこにいるのか思い出せずにいた。

あまりにも真っ暗で静寂すぎたのだ。

 

緑豊かで癒しを与えてくれた森林は

日が沈むと暗闇に立ち並ぶ鬱蒼とした大木に変貌していた。アセアセ

 

夜空の星を楽しむなんていう余裕すらなくなり、恐怖を感じた。ゲッソリ

 

車から出た瞬間、獰猛なクマが暗闇から出没するのではないか、、

腹をすかしたコヨーテが俺が車から出てくるのを待ち構えているのではないか、、

木の上から山猫が襲いかかってくるのではないか、、、

俺の妄想は暴走し、例えようのない恐しさで独り怯えていた。

 

家に帰りたい

ビッチたちに会いたい

 

暗闇の森は俺の恐怖心を煽り、人恋しさを助長した。

 

俺はビッチたちの強さに守られていたんだと気付いたのだ。

 

夜が明けると俺は早々に家に帰った。

 

あら、もう帰ってきたの?早かったね。

もう1泊ぐらいすればよかったのに。

 

このビッチな一撃、いいねぇ〜!最高だぜ!

 

俺はあれ以来一人でキャンプに行くことはなくなった。