カイロプラクティック心の岡です。
今回は、野球肘の１つである
尺骨神経障害について書いていきます。
〇尺骨神経
尺骨神経は、頸部から肘の内側を通り
小指、薬指に向かう神経です。
野球肘の原因となる肘の外反ストレスを受けると
内側側副靭帯だけではなく、尺骨神経も伸長されたり
その周辺の炎症の問題などで癒着したりすると
尺骨神経が傷害されます。
また、内側上顆炎、内側側副靭帯の損傷による炎症が問題によって
尺骨神経障害が併発するという研究報告もあるそうです。
症状としては
肘内側の痛みや前腕から小指側にかけて
ピリピリしたり、しびれた感覚を訴えます。
肘に外反ストレスを加えることで
しびれが強まるようであれば
肘の影響による尺骨神経障害が疑われます。
対処としては
内側側副靭帯損傷と同様に
外反ストレスの負担を減らしていく必要があります。
そのため、大きくみれば
投球フォームの問題（下肢の使い方、体幹の使い方など）が
原因となるケースもあります。
施術としては
関節可動域や筋肉の機能低下などを検査して
必要に応じてアプローチしていきます。
尺骨神経の癒着が考えらえれば
肘の圧痛点にアクティブ・リリース・テクニック（ＡＲＴ）を使うことで
痛みを軽減させることが出来ます。
局所的に見れば
野球肘（肘内側の痛み）に共通することですが
円回内筋、浅指屈筋、尺骨手根屈筋の動的安定性を確保する
必要があります。
アプローチは、状態によってストレッチ、エクササイズなども行います。
野球肘でお悩みの方は、ご相談ください。
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