第七回公認心理師国家試験問題(2024年3月3日実施)
問 5 異なる位置にある 2 つの刺激を、適切な短い時間間隔で交互に点滅させると、刺激が 2 つの位置を移動するように見えることを表す用語として、最も適切なものを 1 つ選べ。
1) 運動視差
2) 仮現運動
3) 自動運動
4) 誘導運動
5) 両眼視差
解は、2
1) 運動視差…運動残像 movement after image, Bewegungsnachbild
視野の中で広い部分を占める運動を持続観察した後、静止したものを見ると、それが観
察した運動と反対方向に緩やかに動いて見える現象。
2) 仮現運動 apparent movement, Scheinbewegung
https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイ現象
https://ja.wikipedia.org/wiki/マックス・ヴェルトハイマー
3) 自動運動 autokinetic movement, autokinetische Bewegung
暗室内で小光点を凝視した時に動いて見える現象。
4) 誘導運動 induced movement, induzierte Bewegung
空間に相対的な移動があれば、枠組みとなるものが静止し、枠組みに含められるも
のが動くように見える現象(例:雲が風に流されると、逆方向に月が動いて見える)。
5) 両眼視差 binocular parallax, binocular disparity
両眼の網膜像のずれ(視差)。奥行知覚成立の一要因とみなされる。
(以上『心理学辞典』誠信書房,1971…各理論/学説の最新の展開は、wiki他で各自確認を!!)
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