2023;09.10. 11:55-12:15
「宗教とCBTセルフモニタリングー心理支援上の宗教の役割」山崎洋史(仙台白百合女子大学)
[レジュメなし:PPTモニターと聴き取りメモから]
三本柱[人間性心理学が第3の心理学とのアレか?]というのは、かつての話。過去の歴史。
いまは雨後のたけのこ。三年ひと昔。
目の前の人をどうするか、実学、実績をださないといけない。
ハイブリット、CBTに固まってきた。
120年前の精神分析、カバットジン、マインドフルネス等。
日本の文化における心理臨床は、認知行動療法に、統合されつつある。
理論と技術とクライアントのパーソナリティ{との関数?]。
面接のゴールをどこに持つか。
CBT、問題解決志向、問題解決達成できない人はどうする?
第三世代の認知行動療法が要請される。
痛みの緩和 脱中心化。心身への技法の応用。カウンセリングよりはるかに有効。
MBCTやACTなどを活用する。
海外の研究論文は多くある。
日本人における「宗教」への忌避感から、日本での研究は進まない。
セルフモニタリング
2022に出版。実証的調査研究。重回帰分析。宗教的な出会いにより、揺すぶられて変わる。
8~9割が無宗教の日本人。
3つの因子。
1)個人的認知
2)集団組織的認知
3)崇高な力の認知
スピリチュアリティ認知の適応感に与える影響の検討
環境/認知/気分・感情/身体行動/{あと一つあったが聞き逃し]
日本人のような無宗教な人に対しての調査はこれが初めてだと考える。
宗教的技法を取り入れることが、いまの流れとなっている。
欧米では普通。臨床心理学は宗教を知らないで実施されている。
発達的枠組みでの実証的研究が求められている。
教育心理学が専門。教科書選択委員会のスタッフ。
道徳の教科書。
フロアから
皇学館大所属の人:神様仏様、臨床心理学の枠組みでは、それぞれ、理解が異なる。
東北大学の臨床宗教師:もともと持っているスピリチュアルの性質にアクセスするのでは?
医学的な治療と同じだと思う。日本人にとってカバットジンは、もともと近しいために認知の変貌が起こりにくいので、かえって効果がでていないのではないか。
昨日と今日は、この学術大会においての臨床心理学の語られ方を例示してみました。
メタ的ににゃん意図を読み取っていただければ幸いです。
「これなら、私も宗教学会で発表できる!!」と思ってくださる方が、もしかしたら、いらっしゃるのではないかな....?
ちなみに、この2題の間に杉岡先生のご発表がありました。その内容は、『共苦する人間』のブックレビューですでにご紹介していますので、割愛します。この杉岡先生のご発表時間の参加者は多く、関心の高さが、ひと昔前とは格段に異なっていました。
2010年代に、にゃんがパネル代表になって3か年に渡り医療と宗教との関係をテーマに開催した際には、フロアの参加者が発表者の数よりも少なかった時もあった…😹😹という悲惨な経験をしていましたので…。