宗教学会第82回大会公開シンポ参加報告1/10 | こころの臨床

こころの臨床

心理学は、学問的な支えも実践的身構えも、いずれも十全と言うにはほど遠い状況です。心理学の性格と限界を心に留めつつ、日本人が積み重ねてきた知恵を、新しい時代に活かせるよう皆さまとともに考えていきます。

宗教学会学術大会は4年ぶりの対面大会です。

台風13号接近の中早朝の新幹線で上京。

午前10時に23区内で知人と待ち合わせて会合の後、中央線で武蔵境へ。

乗り換えの西武多摩川線も天候の影響では止まらず、多磨に到着。

 

 

        西武多摩川線多磨駅。遠景に学舎。帰路での撮影なので、晴れています。

 

 

 

多磨駅東側の東京外国語大学にて、定時に開会しました。

開会式の後、恒例の公開シンポジウムが催されました。

主題は公教育における宗教教育に関するものです。

ムスリムを中心に、諸外国の状況の報告と討論でした。

 

 

                    🪻

 

 

「教育とイスラーム 公教育から見た宗教文化の多様性」

(20230908.Fri. 14:30~17:18)

 

趣旨説明(八木久美子:東京外国語大学教授)

 

公教育は、20年後30年後へ[国民社会の集合意識]に影響を及ぼす。

その意味で、公教育は、その国のありようを映し出すものでもある。

 

例えば、ドイツには多くのイスラーム教徒。国籍、ドイツ人として暮らす。

 

一方、日本においては、イスラーム教徒を「少数派」として捉えている。

近くにあるものでありながら、いままでよく理解されていなかった。

東南アジアの事例を視野に入れて、比較検討を要する。

 

イスラム、ムスリムをいかに公教育の中で教えるのか。

また、教育現場でいまなにが起きているのかを検討したい。

 

 

(シンポジウムでは、3つの報告がありました。まずお一人目の報告に、つづく)