公認心理師国試、受験勉強も「共助」と多/他職種連携で!! | こころの臨床

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心理学は、学問的な支えも実践的身構えも、いずれも十全と言うにはほど遠い状況です。心理学の性格と限界を心に留めつつ、日本人が積み重ねてきた知恵を、新しい時代に活かせるよう皆さまとともに考えていきます。

さあ、いよいよ第4回公認心理師試験の「出題基準」が出ましたので,

受験勉強に本腰を入れよ、との喝をいただいた感があります。😸

 

出題割合(ブループリント)の数値は、これまでと変わりません。

 

でも、社会的弱者への虐待対策、認知症高齢者の擁護など、福祉分野のキーワードが、

(中項目によっては倍近くほどに)増えていることには、ぜひご留意ください。

 

 

 

 

専門的な理論や知見は、現場で活かせてこそ、方法論に含まれる特性の長短が認識でき、

それが自分なりの応用にも結びつきますが、危ういのはそのように真に身に付くまでの

過渡期の段階です。

 

臨床の訓練は、一旦は、自らの感性を横におき、他者の理論群を十全に学んだ上で、再度

自らの感性でその理論を取捨選択する、メタ的能力を養うといってもよいと思います。

 

 

 

 

「現任者」と呼ばれる心理臨床の専門家にとっては、国試にむけての準備の営みにあって、

自らの臨床能力を試されているともいえるでしょう。

 

広汎なタームの趣旨内容の暗記が求められつつ、その応用と論理性(思考実験に慣れている

こと)が試されます。

 

日々の臨床現場を試験本番と置き換えるならば、試験問題という患者さん或いはクライアント

と一期一会の〈場〉に、臨床家が自ら全人的に〈臨む〉わけです。

 

そのような臨床家としての研鑽をいま「受験への準備」というかたちで、みなさんはなさって

いる、と考えてみてください。

 

 

 

 

実際の臨床の現場は、心理師一人では回りません。そこで支援者間のコラボレーション、

つまり、〈支援者同士の共助:助け合い〉が、よりよい臨床現場では活かされています。

 

公認心理師を同じくめざす他職種・多職種の気の合うチームを、身近な職場ででも、

職能者の集まりででも、ネット上にでも、ぜひ募って、

みなさんで一緒にゴールを目指しましょう。😼