起こらなきゃいいな。。。と思いながらも、なぜか起こってしまうアクシデント。今回もやっぱりいろんなアクシデントがありましたが、大きなものの一つはやはり五区山登りでの駒沢大学の馬場選手でしょう。
襷をもらったときには大学生らしい爽やかな笑顔を見せてくれていました。山上りに関しては駒沢大学の中で特化した選手で、山のみならず全日本の走りを見ていても本当に力のある選手。「予定通り」1番に襷を持ってきてくれた時点で、おそらく駒沢大学陣営も馬場選手本人も往路優勝に確かな手応えと自信を持っていたと思います。何てったって、1年前は設楽、服部に次ぐ区間3位でしたからね。
ところが、走り出して順調に走っていたはずが、青学の山野選手に抜かれたものだから本人も相当驚いたはずです。文字通り「まさか」。
勢いが違ったのでつくこともできない…それどころか、どんどん放されていく展開にこんなはずじゃなかったとか、この一年間やってきたことは何だったんだとか、いろいろ頭を過ぎったことでしょう。
箱根駅伝を目指す大学生は本当にいろんなものを我慢しながら毎日生活してます。そんな精神的な動揺も今回のトラブルに少なからず関係してたと僕は思います。
人間がやることです。ましてや大学生といえば、どんなに立派な子でもまだ幼さも残ります。走りたい、頑張らなきゃという思いの空回りがドンドン悪い方向に作用してしまっての低体温症だったんでしょうね。
肉体的なものはもちろんですが、馬場選手の気持ちを考えると、胸が締め付けられるようでした。たかが箱根駅伝、されど箱根駅伝です。翌日チームメイトのサポートに回る姿をみて、安心しましたが、テレビカメラから逃げることなくちゃんと顔を見せてくれたことは本当に立派です。
馬場選手が来年しっかり復活ランしてくれることを、無力ながら祈らずにはいられません。
低体温症。。。
僕にとっては無関心でいられない話題です(苦笑)