鼠径周辺部痛症候群~テーピング | わたしの「らんにんぐ★ふぃろそふぃー」

わたしの「らんにんぐ★ふぃろそふぃー」

走ることでいろんなことを学ばせてもらいました。それはある意味自分の人生哲学になりうるかなという思いで、日々思ったことをランニングネタで書いたり書かなかったり、ゆるく、ほそく、ながく続けていけたらなと思います。どうぞ、末永く見守ってやってください。

※本記事はBEST RUN!と連動した内容となっております。こちらもご参照ください

→http://www.runner.ne.jp/mag.htm


股関節は非常に複雑な構造になっています。靭帯、筋、そして健など色々なものが「支え」となって骨的には不安定な(その代わりに自由度を手にしていますが)股関節を筋、腱、靭帯でガッチリ補強して安定な状態に作ってくれています。



言うなればウサイン・ボルト選手+ウィルソン・キプサング選手というような感じですね。圧倒的なスタミナとスピードを持ってしまった夢のようなアスリート・・・まぁ、現実的に今の人間がこうはなれませんが(1000年後は分かりません)、少なくとも股関節は人体の解剖学的スーパースターです。



「骨盤矯正」をうたった治療もたくさんありますが、これだけ複雑な構造を持ち、運藤の中心である股関節ですから、ここを少しでも良い状態に整えることができれば、運動能力がアップしたり痛みが出ていたものが楽になる可能性は非常に高いため、治療家が見過ごすはずがないんですよね。



逆に不具合は連鎖するため股関節周辺部の痛みであっても、やはり全身を見ていく必要があるため、鼠径周辺部痛症候群の治療は部分ではなく、全体に及び



「可動性」

「協調性」

「安定性」



という観点でもって治療されることがスタンダードです。BEST RUN!でも書きましたが、やはりこういった大事な部分は専門の治療家の方とタッグを組んで正しい治療、リハビリ、復帰計画を立てていくことが重要であり、もし股関節の痛みがずいぶん長いです(涙)という方は、きちんと治療を受けてくださいね。



「鼠径部」ということで、ケガの部位はデリケートです。ただ、逆に人体の前面は自分で目視できるためセルフマッサージ、セルフストレッチ、そしてセルフテーピングはやりやすいので、そういったちょこっとスキロを是非上げていってほしいなと思います。



今回は股関節のテーピングとして「腸腰筋」のテーピングをご紹介したいと思います。ご存じの方も多いと思いますが、腸腰筋は「大腰筋」「小腰筋」「腸骨筋」の3つからなり(※「大腰筋」「腸骨筋」の2つという説もあり)、それらをテープでサポートしていくと、股関節の痛みや違和感がかなり軽減されることがあります。臨床的には貼りにくいのですが、私の専門学校時代の先輩がこのテーピングの大御所だったということもあって、詳しく教えてもらいました。



股関節の痛みは本当に厄介ですが、少しでもそういった悩みの一助になればなと思います。動画は腸腰筋の中でも「大腰筋」をターゲットにした貼り方を載せてあります。是非お試しあれ~