インターネットのニュースなどで【麻疹が流行】というような記事を目にするようになりました。
感染者は20人を超えたと言われますが、「え？たったの20人？」と思う方もおられるのではないでしょうか。
麻疹は【はしか】のことで、『子供がかかる病気』や『ちょっと湿疹が出る程度』のような認識の方もおられるかと思います。
麻疹は感染力がメチャクチャ強く、抗体を持っていない方が感染すると、ほぼ100％発症します。
発症すると約10日くらいから症状が現れ、発熱や喉の痛み、咳や体のだるさなどが現れます。
その後、顔や体、手や足などに湿疹が現れ、再度の発熱や口腔内が荒れて栄養不良や脱水になることもあります。
多くの場合その後回復しますが、1000人に一人は命を落とし、数万人に一人は麻疹汗腺から数年後、亜急性硬化性全脳炎という合併症によって命を落とします。
さらに妊婦さんが感染すると、流産や早産のリスクも上がりますし、妊婦さん自身も入院を要することが多くなります。
マスクや手洗い、うがいなどでは防げず、予防法は予防接種のみです。
お子様の定期接種は確実に受けていただいて、できる事ならご自身は予防接種を受けたかどうか確認したり、抗体価を調べていただくといいかと思います。
感染状況を気にかけていただいて、感染者が出た場所に行っていたかどうかの確認なども大切です。
そういった行動が、ご自身の身を守るのと同時に、周囲の方も守ることにつながります
