音痴の歌姫
ダイアナ・クラールのライブが、フェイスブックの投稿などで好評でしたね。クールな彼女は、ちょっと違う路線かな・・と思っており、スルーしてチケットを取り損ねていた。しかし、ジャズ弾き語り界では、今世界トップと言っても過言ではないのだから、きっと勉強になるはずと思い直し、チケット売買サイトをずーっと見張っていたのだが、15,000円のチケットが当日まで20,000円以上という具合で、、結局諦め、昨日は娘と「偉大なるマルグリット」@シネスイッチ銀座へ観に行った。実在した「音痴の歌姫」アメリカのフローレンス・フォスター・ジェンキンスがモデルとなっているそうだが、映画は1920年代のフランス、パリ近郊でサロン音楽会を開く男爵夫人という設定。音楽を愛して止まない音痴であるが、誰も真実を口にしない。そして、その音痴ぶりに感激した若いアーチストと評論家に利用され、邸宅以外のライブハウスで歌う機会を得て、音楽は観客あって成立するもの!と新境地を得る。そして、大舞台でのコンサートを目指すプロジェクトが始まるが、、、やはりフランス映画。単純な成功物語にはならない。当の本人は念願のカーネギーホールでのリサイタルが成功したと思っていたのだが?ストーリー的にこれはちょっと⤵️であったが、音楽にのめり込む理由は何なのか、歌の特訓の様子、なりきりパフォーマンスなど、、興味深いものもあった。もっと実際に近い物語の映画化が、今年、メリル・ストリープ&ヒュー・グラントで公開されるという。音痴だが、誰からも愛されたという、ソプラノ歌手。最初はあっけにとられた人々も、いつのまにか自由で大らかな歌声に魅入られてしまったという。1944年には76歳でカーネギー・ホール、その1ヶ月後に亡くなったという。やはり気になります。