子供は、善悪の区別がまだつかないし、優しく言い聞かせるのは至難の技。
「叱らない子育て」って、躾をしないから、乱暴で、だらしなくて、自分勝手な子供に育ってしまうと思っていました。
娘は、普段はおとなしいが、一旦ヘソを曲げると頑として言うことを聞かなかったので、叱らないで育てるとか到底無理でした。
プンプン怒って、ほっぺたを膨らませて、1人ですたすた歩いて行く姿を思い出すと、ちょっとニヤニヤしてしまう。そんな姿も可愛かったな。
私は、普段から特に厳しく叱るということもありませんでしたが、いざという時には、厳しく言っていました。友達には優しく、とか責任感を持つとか、厳しく叱るのが親の役目だと思っていた私。何にもわかってなかった(´∀`)
娘が学校に行かなくなった当初は、相変わらず、叱って学校に行かせようとしていましたが、どんなに叱っても全く言うことを聞かない娘に、この手段はもう使えないのだということが段々とわかってきました。
今は全くと言っていいほど、娘の行動に対して、叱るという行為はしなくなりました。
ただ、話し合う。親の意見を言う。たまに人間同士のくだらない喧嘩をしたりも(^^)
子供の行動を叱ると言う行為で、コントロールしていると、子供は親に叱られないように、または親に褒められるように行動するようになってしまわないでしょうか。
「勉強しなさい」
「部屋を掃除しなさい」
「規則正しい生活をしなさい」
などと叱って、子供をコントロールして、自分の意思とは違うことをしているから
「なぜ勉強しなくてはいけないのか」
という疑問が湧いてくるのではないのでしょうか。これ、一回はみんな言いますよねー。
叱らないで、子供自身に行動の意味を考えさせ、子供自身にコントロールさせる。
たとえ、それで宿題をしなくても、学校に行かなくても、昼夜逆転になっても
自分の行動に、常に疑問を持って、責任を持って生きていれば、大人になっても迷うことがない。
親に叱られて、規則正しい生活をして、「勉強して、いい学校に入って、いい会社に入りなさい」と言われるまま生きてきた子供は、確かにそのまま、世の中では勝ち組と言われる人生を送るかもしれません。
でも社会に出ると、誰からも叱られない。誰からも褒められない。
だからなぜ働いているのかわからない、社会に出て初めて自分の意思がないことに気づく人間になってしまう可能性もあるのではないでしょうか。
学校に行かない決断をして、自分を親のコントロール下から、取り戻している子供たちは、やっぱり生きる力があるのかなと思います。
ちゃんと自分で勉強を始めたり、朝起きたりするようになってくる。
自分で行動の意味がわかってからの人間は強いです。
